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【民間文学賞】今までの活動の流れ①

Twitterで活動報告をしていましたが、新しく触れていただく方も増えてきたため、ここらへんで初見の方も流れを理解いただけるように整理しようと思って書きます。

①全てのはじまり「決起ツイート」

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これが民間文学賞のはじまりです。


もともと既存の文学賞や、本の売れ方に疑問を持っていました。ただ、あえて異を唱える必要があるのか、という悩みがあったのも事実です。

この想いを持っているのは自分たちだけなのか。
「まずは、皆に聞いてみよう」
そんなシンプルな動機のツイートでした。

100RTとしたのはキリが良いのと、ちょうどその時「#拡散希望」のハッシュタグで調べると20RTや30RTで落ち着いているものが多かったので、100件の反響があれば、価値はあるだろう。少なくとも「一人だけ」とは言えないだろう、と思って設定しました。

それでもドキドキしながらツイートしたのを覚えています。
投稿してから2時間くらいは、ずっと様子を伺っていました。実は、あまりにも反響がないのなら、ツイートを削除しようと思っていたのです。

そして一晩で100RT行きました……

未だにこのツイートはポツポツとRTしていただいており、今では300RTを超えています。本当に感謝です。


②友人と緊急会議。5時間近い議論。

予想以上の反響に嬉しくなり、早速、友人とすぐに集まって会議。
その議事録的なツイートがこちらです。

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興奮して5時間近くも話していました。笑
場所は椿屋珈琲店。ホント、長時間申し訳ありませんでした。
いたたまれないので、おかわりや追加オーダーなどしましたが、対応する方が毎回違って、シフトを跨いでいるんだろうなあ、と思い恐縮でした。

さて、そんな長時間会議でしたが、ここで決めた大事なことがあります。

「読者が選ぶこと」に価値がある文学賞にしよう

というものです。

これは「受け手」が発信する文学賞です。でも、ただスキキライを言うだけのものにはしたくない。きちんと、読者が選んだ意味を持てる文学賞にすると決めました。

そこで「読者であることの強み」は何かを必死に議論。
行き着いたのは、この2つです。

【1】純粋な気持ちで選べる
出版業界の組織が主催する文学賞には、どうしても色々な背景が出てきます。でも、読者は自由です。自分の好き嫌いを誰かに遠慮する必要はありません。純粋な気持ちだけで選考できるはずだと考えました。

【2】圧倒的な人数
当たり前のことですが、作家も編集者も書店員も皆、「読者」です。一番大きなグループです。だったら、この境界線のない大きなグループを活かせるような仕組みにしよう。そう決めました。

そうして出来上がったのが、文学賞の目的と選考方法です。

商業的な文学賞のように「作品に冠を与える」ことを目的とするのではなく、「読者が見逃していた素敵な作品との出会い」を目的にしよう。

これだけの大規模な集団の集合知だったら、きっと無名でも素晴らしい作品を見つけられるはず。そして、そこにはなんの利害関係もありません。埋もれている作品を純粋な気持ちで発掘できるような文学賞を目指そう。

そのためには組織票や知名度の影響を、できる限り小さくするような選考方法にしないといけない。だからこそ、声の大きさでなく、候補作品の最大化と選考委員の純粋な気持ち、透明性を大事にした選考方法にしよう。

こうして文学賞の原型ができあがりました。

一方で、もう一つの目的というか意地のようなものも生まれました。
でも、そこについては、また続きで。

少し長くなったので、ここでひとまず切ります。

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