03.林檎のキャラメルブリュレ
ねむい……。
今日はちょっと慌ただしい日でした。どうしても今日行かなきゃいけない遠方の用事Bがあって、その前に用事Aへ向かう予定だったのに大幅に寝坊してしまった。どうする?みたいな。起きた瞬間から心がばたばた。しかも昨日お風呂に入り忘れた。今からお風呂に入ると余計予定の時刻に危うい。どうする?
とにかく最速最短で動いて空腹や喉の渇きは後回しでがむしゃらに飛び出す。そういう案が頭をよぎりました。前の私なら一も二もなくそれを選んでいたと思う。でもなんか、今日はそれに否、とブレーキかける自分がいたんですよね。一度ストレッチをしながら脳内会議をする事にしました。のどかわいたとかおなかすいたとかは、結構大事。本当にどうしようもない時はすっとばすけど、今はそのレベルの本当にどうしようもないだろうか?自分がそう考えるようになった事にちょっと驚きました。そう、今まで優先度最底辺だった『自分の生理的欲求』が、遅刻しそうな予定と天秤にかけるほど順位が上がってきている。
幸い用事Aは仕事や面接程には逼迫してないし誰かに迷惑をかける予定ではなかったので、少しプランを変えて水分も食事も程々確保しながら出発。それでもちょっと残ってた申し訳なさは、Aに着いた先で話してみると全然大丈夫じゃんと言ってもらえて。そこから用事Bも無事クリアできました。なんとかなった。こういう形でも、なんとかなるものなんだなぁ……。
とはいえやっぱり、ばたばたはしたし連日の睡眠不足が祟っていてねむいねむい。昼間にわっと加速したギアを夜はゆっくり落としていく時間にしたいな。そういう時は、やはりあったかくて美味しいお茶……。
林檎のキャラメルブリュレ。霧ト晴レのフレーバードティーです。
年始に買った霧ト晴レの2024New year HappyBag。そこに入っていた茶葉です。普段からして4種類16ティーバッグで1080円というお買い得なのに、それがさらにお安い……!うっきうきで購入してしまいました。霧ト晴レは買い始めたばかりなのでどの商品が当たっても新鮮ですしね。始めたばかりのソシャゲのガチャが一番楽しいのといっしょ。
それに今は手に入らない季節限定ティーも入ってるとのことで。林檎のキャラメルブリュレも販売ページが見つからないので、多分それなんでしょうね。霧ト晴レはとにかく商品の入れ替えが激しい印象なので、一期一会感を楽しんでいるのですがこんな風に出会えるのもなんだかお得感あっていいなぁ。新規に優しい復刻ガチャ。さっきからソシャゲにばかり例えるんじゃありません。
袋を開けるとくらくらする程の甘い香り……!濃厚。濃厚です。開けた瞬間お菓子の香りがぶわっと香ります。瑞々しくて甘酸っぱいりんごと、とろけるように甘くて濃厚なカスタード……!カラメルを焦がしたような香ばしさも香っていて、お菓子の袋を開けたとしか思えないんですよね。今絶対ここにケーキがある。何故か目の前にあるのはお茶のティーバッグなんですけど。淹れた後も甘い香り、なんですけどお菓子感が少し和らぐかも。淹れる前はほんとにがつーんとお菓子そのもの!って香りだったんですが、淹れた後はクリームやカラメル感が控えめになり、りんごジャム、みたいな方角に香りが傾いてる感じがします。甘いんだけどどこか爽やかで甘酸っぱい、小鍋でことこと煮込んだできたてのりんごジャム、みたいな。とはいえまだまだクリーム感もカラメル感もいるので、相変わらずデザートっぽいリッチな香りをしています。では一口。
……ん!!!
意外、それは清涼感ッッ!!!!
すーっとした爽やかな香りと飲み心地が口の中を通り抜けていきます。えっもっと甘みや渋みが重たい系かと思ってた……爽やか……!!かなりすっきりとしている……甘みがほとんどないですね。青りんごのようなさっぱりとした青みや酸味と、カラメルっぽい焦がしたような苦味。それらが一緒に勢いよく通り過ぎていくような、清々しささえ覚えるパワフルな味わいです。
こう来たかぁ。意外な方角から攻めてきたな。この二つの間に甘みや旨味があると溶け合うんですけど、それがほとんど無いのであまり溶け合わずに二つの味が同時に来ます。でも面白い。かなりしっかりとした苦味があるんですけど、りんごの風味がめちゃくちゃ爽やかー!って方角にパワフルなので結果的に良い感じの相殺されてるんですよね。パワーとパワーの対消滅。そして両方パワフルだから濃厚な香りにも負けてなくて、不思議な布陣なのになんだか意外とバランスが取れています。凸凹コンビともまた違う、なんでしょうねこの不思議さ。雑然としているのにどこかまとまりがある、みたいな。
このままストレートで浸ってもいいかなとも思ったのですが。
実はこれ4ティーバッグのうち最後の2つでして、前回ストレートでたっぷり味わったから今回はアレンジをしてみます。ミルクを様子見ながらちょい足し、そして甘みづけにケーキシロップ。今砂糖を切らしているから選択肢としてはちみつが上がってくるんですけど、ぼかぁ学んだんだ……青みの強い茶葉にはちみつはあかん……事故る……。ちょっと前にフィーユブルーのヨーロピアンペアティーにはちみつを入れたら大事故が起きました。そんな事故からの学びを踏まえて一口。
……あっうま。うむうむ、これも悪くない。軽やかなデザートみたいな飲み心地になりますね!ケーキシロップかなり良い仕事をしてくれていて、青みを強調することなく甘さを足してくれています。甘さも軽やかだからりんごの爽やかな風味と相性がいい。ただ元々をストレート用に淹れているので味はやっぱり淡くなってしまうなー。ペットボトルのミルクティーみたいな感じになっちゃう。とはいえデザート感を出すには牛乳のコクが足りてない感あって、どっちつかず。やっぱりデザートミルクティーに仕立てるんならがっつり濃く煮出してから牛乳ばーん!が一番輝く気がするなぁ。
おいしかったぁ……。たっぷり2杯分、じっくりじっくり浸る事ができて幸せ。翔んで龍でも紹介した妹からの誕プレのマグカップがめちゃくちゃ便利なんですよね。がぱっとたくさん入る上に洗い物をひとつ減らせるので、疲れてる時のティータイムに重宝しています。たすかる~~~。
それにしても面白いお茶だった。林檎のキャラメルブリュレ。袋開けた瞬間の完璧な林檎キャラメルブリュレの香り!からの味わいの雑然さがギャップありすぎるのですごく好き嫌いが分かれそうなんですけど、この雑然さになんだか魅力を感じる自分がいます。
思い描く美しい理想とは全然違った。違ったけど、がちゃがちゃしつつもなんやかんやうまくやれていて美味しい。そんな味わいはなんか、ちょっと元気もらえるなぁ、とじんわり思いました。そうだよねぇ、完璧じゃなくても意外となんとかなるし美味しいんだよねぇ、って。
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