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好意が元なら許さなければならない?

最近の悩み事の一つが、5歳の娘にずっと意地悪をしてくる男の子である。

ある日は私が幼稚園にお迎えに行く前、その子が娘に「お前のお母さん死んだから迎えにこうへんで。誰かに殺されてん。」などと行って娘を泣かせたらしい。

そしてまたあるときは「地獄に堕ちろ」などの暴言や、やたらと娘を目の敵にして「お前の負けや」などと言ってくる。

しかし、担任が言うにはどうもその男の子は娘が好きで気になっているらしいのだ。
なんと厄介な。

娘に遊んで欲しい時にはわざわざ嫌なことを言って気を引こうとする。
娘が木のお箸を使っているのを見て「それ土やろ」などと言う。娘は「違うよ、木でできてるよ」と言うもの「ちゃうわ、土やし」などとまだ言い返してくる。
娘は半泣きで先生に「これが土だって言われた」と伝えに行ったらしい。
先生は「違うな、これはちゃんと木でできてるよ。なんでそんなこと言うのか一緒に聞きに行こう!」と行って男の子に尋ね、「一緒に遊びたかった」と言う結論に至ったそうだ。

「好きだからちょっかい出しちゃう」
では収まらない数々のいやがらせ。

しかもいきなりほっぺたにチューもしてくると言うから私は引いた。


娘はかなり繊細な性格である。
ものすごく嫌なことをしてくると思ったら急接近でスキンシップを取られ、それはさぞストレスだっただろうなと思った。

周りのお母さんたちにも「娘ちゃん大変そうだね」と何人も声をかけられ、きっと私の知らないところで他にも嫌な目にあってるのだなと察した。

しかしなぜそんなに男の子は荒れているのか?
いくつかの情報が入ってきて少し腑に落ちた。

歳の離れた兄がいて、その兄に母が注力しすぎて弟は後回しにされている。そして母は仕事で忙しい為お迎えに来てくれないそうなのだ。

私はよく娘を園に迎えに行き、それが羨ましかったのかもしれない。
娘が先生に「こないだ〇〇に行ったよ!」と言うと「行ってないやろ!!」と被せてくるらしいので、全ては羨ましさからきているのだと悟った。

相手の男の子のことは少し分かったとしても、されている行為は許しがたい。

先生から娘は「好きだし遊んで欲しいけど上手く言えないみたい」と説明されている。

人の好意は無碍にしてはならないと言われて育ったが、根底に好意があろうが「嫌なことを何度もしてくる人とは仲良くしなくていい」と娘に伝えた。
「娘ちゃんなら好きな人には優しくするし、嫌なことはしないでしょ?仲のいい男の子も、娘ちゃんの嫌がることはしないでしょ?だからいくら好きだからって言われても、そう言うことをしてくる人とは無理に仲良くならなくていいからね」と伝えた。

娘にばかり執着してくるようなので、一度担任に物理的距離を空けてもらえないか相談してみようと思う。

好意が元にあっても、私は許さなくていいことがあると娘には教えたい。

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