見出し画像

子育ての方針を決めるのは誰?

子供が生まれたらすぐに完全母乳なのか混合ミルクなのか完全ミルクなのかの選択を迫られる。そして離乳食が始まれば手作りなのかベビーフードなのかまた迫られ、トイレトレーニングはいつからやるのか、テレビはどれぐらいみせるのか、、子育ては選択することの連続であると思う。

その一つ一つを誰が決めるのか。

私は1番の決定権はその子の両親にあると思っている。

当たり前と思われるかもしれないが、案外祖父母だったり叔父叔母、ひいては近所のおばちゃんが口出しをすることが少なくない。これは我が家でもあった話だ。

母乳かミルクか。時代は常に変わる。​

子育ての〝普通〟は常にに変動している。

私が2年前娘を産んだとき、ミルクなら3時間は間隔を空けなければ消化に悪いと聞かされていたし、まだ生まれた直後は液体ミルクも日本で販売されていなかった。

しかし、今はミルクでも3時間開けずともあげていいことになっているではないか。

幸い私は母乳が出たから母乳で育てたが、周りのミルクで育てている母たちは3時間経ってないのにお腹すいたと泣かれてなんとか間を持たそうせようと抱っこしたりあやしたりヘトヘトになっているのを間近で見ていた。

外出時のミルクだって、少し長い時間出かけようと思ったらその授乳の回数分の哺乳瓶を持ち歩き(外で消毒できないから)大変な荷物だったが、液体ミルクが出て、値段はまだ高いがどうしても荷物を軽くしたい時はかなり楽になったはずだ。

完母は荷物がなくて楽だが、私の経験上ものすごく体力が減り、これは母乳を作ることに取られていたようだったのだが、毎日疲れていた。

母乳もミルクもどちらも絶対に楽などと言うことはない。母乳の方がいい!とよく周りから言われていたが、それは偶然母乳が出る体だったからよかっただけである。私の母のように出なくてそれでも完母目指した結果、私は一度栄養失調になりかけるところまでいった。

母乳とミルク、どちらが正しいかなんて答えはない。その親子の生活形態や体調、金銭面、いろんなことが絡まって決めていくべきことであって、昔はこうだったからこうしないと!とか、そんなことは他人が言うものではないのだ。

今でも心に刺さっている一言​

私は比較的ベビーフードを使わずに離乳食を手作りで作っていた。

外食も手作りのものを持って出ていたのだが、案外解凍する場所があるかどうか、や、持ち運ぶ容器などの都合でベビーフードを使うのも悪くないかな?とたまに持っていく程度だった。

その頃、実家に遊びに行ったことがあり、ベビーフードを使ってご飯をあげようとしていたら「あら、手抜きを覚えたわね」と冗談半分に言われた。

私はひどく落ち込んだ。

毎日毎日家では自分で離乳食を作ってあげているのに、たった一度母の元でベビーフードをあげたら手抜きと言われるなんて思っても見なかった。

そもそも、ベビーフードが悪者のように扱われるのもどうかと思う。今のベビーフードは栄養面も考えられているし、保存料だって赤ちゃんに向けて考慮されている。

それを、まるで私が手を抜いて娘に悪いことをしているような言い方が悲しくなったのだ。

娘を育てているのは私。

ベビーフードを使うのか、ご飯を手作りであげるのか、それを決めるのも私だ。

娘は元々3,590gと大きく生まれ、最後半年を過ぎるから本当にムチムチだったのだが、親族からご飯あげすぎなのでは?と何度も忠告された。

小児科医に体重のことは見てもらっていたし、元々完母だから肥満にはなりにくく、レベル3の卵アレルギーを抱えつつ体重増加しているのはいいことと言われていたので気にしていなかったが、この言葉を周りから何度も言われれば自分の育児は間違っているのか?娘に悪いことをしているのでは?と思ってもおかしくないと思う。

家庭にはそれぞれの経緯や事情がある。

常に変わりゆく知識を持たない人間が、安易に親達にアドバイスをすべきではないのではないだろうか。

そして私も子育てから離れたら、知識は更新すべきだし、知っているとしても聞かれもしないのにアドバイスをするような人にならないと心に決めている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?