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その不調、反り腰のせいかも?!②

さて今回より、反り腰が引き起こす体への弊害について、ひとつずつ取り上げて見ていきます。

@matirudario

①頚椎周りの筋肉硬直による頭痛
反り腰になると、必要以上に反った背骨(腰椎)のバランスをとるために、頚椎(頭蓋骨と体を繋ぐ首の骨)のアライメントにも歪みが生じ、重い頭を支えるために周辺の筋肉を必要以上に緊張させてしまいます。人によっては、食いしばりを起こすことで、頭蓋骨を支えているケースがあります。
頚椎周りの筋肉が硬直すると、首こりや肩こりの原因となり、それが故に脳まで十分な血液を送りにくくなります。
そのため、反り腰が原因となって、頚椎周りの筋肉を硬直させ、肩こりや首こりが慢性化すると、頭痛になりやすいというわけです。

②呼吸筋がうまく働かずに、呼吸が下手に
反り腰になると、背骨のバランスをとるために、肋骨が常に開いた状態になりやすいです。肋骨が常に開いていると、横隔膜の動きに弊害が生まれます。
通常、息を吸う時には、肋骨が開き、横隔膜が下がることで、肺の面積を広げ、多くの酸素を含む新鮮な空気を取り入れています。また、息を吐く時には、肋骨が閉じ、横隔膜が上がることで、肺から体の中で生まれたCO2などの古い空気を体内に排出させます。
しかし、反り腰が原因で常に肋骨が開いた状態になると、“息を吐く“運動が苦手になってきます。そうすると、肺の中に古い空気が滞りやすくなり、次に新鮮な空気を新たに体内に取り入れることも難しくなってしまいます。
人間は、新鮮な酸素を呼吸によって取り入れ、血液中に含ませ、全身に酸素を運んでいます。
呼吸が浅くなるということは、血液中の酸素の量が減ってしまうということ。そうなると、全身の血行も悪くなり、体内の活動が鈍くなります。もちろん、脳にへも酸素が行きにくくなるので、ボーとしたり、眠たくなりやすくなり、やる気も湧きにくくなるでしょう。

③腰椎周りの筋肉硬直による腰痛
反り腰になると、腰痛になりやすいということは、良く知られていることだと思います。
ここで、筋肉の構造のお話をしていきます。
皆さん、腹筋運動をイメージしてください。
腹筋を鍛える時は、仰向けに寝転がって、お腹を丸めて上体を起こす運動をしますよね。その時、背中(背骨)はどうなっていますか?

丸まっていますよね。
つまり、仰向けの状態から上体を起こすためには、腹筋にふっと力が入る側で、その反対側である背中の筋肉たちが伸びてストレッチされているのです。

これを反り腰に当てはめてみましょう。
反り腰になるということは、腰の筋肉たちが縮まって、力が入り続けているということです。
ということは、、その反対であるお腹の筋肉はどうでしょうか。
伸びきっていて、力が入りにくい姿勢であることはおわかりですね。

この状態が続くと、体幹と呼ばれる上半身の筋肉たちがうまく作用しなくなり、その代償として腰にばかり力が集中してしまいます。
その代償として、腰の筋肉たちは疲弊し、腰痛をもたらすのです。

今回はここまで。
次回も引き続き、反り腰によって引き起こされる弊害についてみていきます。

ここまでお付き合いいただき、
ありがとうございました😊

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