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破って良いルールは存在しません。

最近色々な方の記事を読んでいくと、
学校批判じみた内容も多く見受けられます。
私も教育者の端くれだった時代もありますし、
今も教育問題などには色々関心を持っているので、
多くの方に私なりの考え方を伝えたいと思います。

学校は教育機関であって、躾や社会ルールを教えるのは家庭も一緒。

勘違いされている親御さんも多いのですが、
「学校でちゃんと教えてくれなかったから」、「うちの子がそういう行動取ったのは学校のせい」、「先生がもっと見てくれていれば」
と、家庭で見落としていた部分をすべて学校のせいにする親が多いこと。
さらに、きちんと躾の部分までやる先生には
「うちはそこまでやらせてません」、「我が子の個性は・・・」と学校で指導されたことにいちゃもんを付ける方も多いこと。
躾や社会のルール、秩序を保たせるのは家庭での役割でもあります。

よく、ブラック校則だなどと批判的なことを言う人も多いですが、
以前から決まっていることが(仮に今の時代にそぐわないとしても)破って良いルールは存在しないのです。
そのルールにはできた経緯があるのです。
主に、秩序の部分で、そのルールになったケースが多いかも、ですね。
しかし、先生方もその経緯をわからずに、ただ「ルールだから」と変えようとしない方がいます。
時代に合わないのならば、気付いた段階できちんと話し合って改善するなりすべき。
もし守れない正当な理由があるのなら、それを述べてからの打開策を出すべき。それもやらずに「今の時代に合わないから」とか守らないことを正当化するのは、明らかに間違い。
秩序の問題で、そのルールになったのならば、秩序を保つこと前提で、話し合えばよい。子どもたちは秩序よりも自己主張したがりますから、それは家庭も巻き込むべきです。

私が現役時代にも「うちは茶髪にしてても気にしないし、私が認めているのだから」という保護者がいました。
入学前に誓約書を読んで、サインしたでしょ。
それは、家庭の問題で学校は秩序を大事にすべき。

一時期メディアがはやしたてるように「ブラック校則」を出してましたが、
それには歴史があるのですから、メディアにも問題があったのかもしれません。

多様性と秩序を保つは違うのです。

繰り返しになりますが、
「破って良いルールは存在しません!」
ルールを変えたいならば、なぜそれを変える必要があるのか、
きちんと話し合うべきです。

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