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Vol.29 授業ってどうやって作る?〜相談編〜

 授業ってどうやって作っていけばいいのだろうか。
そういう相談を受けたので思ったことをペラペラ話してしまった。
話してしまってから、本当に良かったかなと思って記憶をまとめてみました。
主に、高等学校数学についてです。(中学校とかでもいいかな)


1.相談〜悩み事〜

授業に関しての悩み事で1年間を通してよく聞かれたもの
・主体的な学び
・個別最適化と協働的な学び
・評価の仕方
・指導案の書き方
・ICT活用
どの年代の方でもこちらが悩みになっていることが多かったです。

今回は主に「主体的な学び」「ICT活用」についてを話させてもらいました。
個別最適化関係は過去にnoteに書きましたので、みていただければ幸いです。

2.主体的な学び

 そもそも観点別の評価についてなかなか根付いていないところもあり、テスト以外で評価を見取ったり、それではなくても提出物の有無のみというのが現状であるということであった。
 この「主体的な学び」というものは、誤解を恐れずに言えば我々教員に対しての転換を文部科学省が求めたものではないかと思っています。

 一斉の教え込み・一方通行のみによる児童生徒の「考える機会」を奪った授業設計になっていないかに対する通告だと感じていました。
 つまり今までの授業観を変化させていく必要があるということです。
 児童生徒がその単元でできるようになったということが、ただ「解答」ができるのではなく「どうやって解答ができるようになったのか」を自分で説明できるようにもなること=自己決定した学びがあるかが大切になってきます。

3.ICT活用

 これは、とりあえず機材関係やアプリについては、なんとかなる部分があると私は考えています。確かにteamsとGoogle classroomは、仕様が違うかもしれませんが、もともとの目的は「学び」のためです。実現させたいものがあれば、同じような機能をどれも兼ね揃えています。
 一つだけ行政に頼みたいことは、
「ネットワーク環境」です。
このスピード社会で「遅い」は最大のストレスになります。
ましてや「止まる」はあってはならないのです。

4.今回の相談内容

研究授業に向けての指導案作成ということでした。
日々の授業が内容項目を教え込むことが精一杯で、知識偏重になっているのを変えていきたいということでした。

①主に話が出たこと

・生徒が常に自分たちに授業を先生が与えてくれるという状態になっている恐れがあるということ
・インプットしたことをアウトプットする機会が単元を通してどのくらいあるのか
・他者のアウトプットについて深める活動はあるのか
・ICT機器の利用頻度

②アドバイス

・生徒自身が自己決定をする場面を増やすこと
 →予想から始まる問いを設定してみては?
・自分の考えを表現する方法を伝えることと、時間を取ろう
 →既習事項が問いを考える鍵になるのではないか。
  数学的なものの見方・考え方を日頃から伝えていくことの大切さ
・班別協議を行うこと
 →他者との協働についての段階を先生自身が知り、生徒たちに伝えていきながら何度も行うことが大切
・ICT活用
 →自分の投稿したものがみんなの目に留まることに慣れている。写真を撮り投稿して意見集約をするところから始めていく。

終わりに

 簡単に振り返ったことをまとめたので細かくて書ききれていないこともありますが、1.2の考えをもとにこの単元について話をしました。
 問いの設定など、その「生徒」が見えないとなかなか設定できないので、あとはその人が意図をどれくらい持って行ってくれるかだと思います。
 単元を貫く大きな問いから、生徒自身がまた問いを産んでいくサイクルになれば最高だな〜

 って授業したいな〜って改めて思わせてくれる素晴らしい方とお話しできて自分自身も学びが深まりましたってことでした。

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