#7「住まい」に対する価値観⑥ マンション売却決断迄の経緯

賃貸脱出の為マンションを購入した私たち夫婦は、2年半後にそのマンションを売却し、賃貸に逆戻りする事になります。

「賃貸→持家→賃貸」の流れだけ見ると


何の為にマンション買ったの?
ローン払えなくなったの?
転勤ですか?
そっか...離婚か...


とお思いになる方が多いと思いますが、
我々夫婦がマンションを売却した一番の理由は、またしても「保育園」でした。

小規模保育園 3歳の卒園

引越し後、目論み通り1歳になった長女は認可保育園に入園できました。
実は、当初市役所から入園できない通知が来たのですが、市役所側のミスを発見し指摘したところ、入園できるというイザコザがありました。
(この市役所とのやり取りは、別記事でご紹介したいと思います。)

残念ながらマンション併設の認可保育園には入園できなかったものの、自宅から徒歩4分程の場所の小規模保育園に決定しました。
駅から反対方向の保育園でしたが、子供を保育園に送迎して駅迄の所要時間が約20分だったので、許容範囲でした。

入園の決まった小規模保育園は0歳-2歳(学年途中で3歳になる)クラス迄で一旦卒園となり、別の保育園・幼稚園に転園が必要になります。  
3歳で転園が必要になります。

1歳で入園が決まった当初は、転園を甘く考えていました。
「1歳で保育園入れたから、幼稚園の選択肢もある3歳の転園は、競争率下がるだろう。」
「保育園入れなくても、幼稚園の時間延長で何とかなるだろう。」
と、考えていました。

保育園転園 競争環境の激化

朝の送りは出張等なければ私が行い、夕方の迎えは時短勤務のカミさんが行うルーティーンとなりました。朝7時半の開園に合わせて子供を預けて、8時40分頃に会社到着という感じです。しかし当時の私は、国内全域を担当する営業部門に在籍しており、出張が多い年で年間100泊近く出張しておりました。

出張の際はカミさんがワンオペで朝の保育園送りもこなす必要があります。言わずもがなですが、出張の度にカミさんのストレスは蓄積していきました。

本当にカミさんには苦労をかけました。
これは、出張のお土産で解消できるレベルのストレスじゃ無いですね…

保育園はというと、先生、園児、保護者、皆さん良い方ばかりで、安心して子供を預けることができました。長女は伸び伸びと、順調にヤンチャになりながら保育園に通い続け、1年程経った頃、卒園後の進路を考える時期になりました。

マンション購入時点のカミさんリサーチでは、3歳の転園時に、駅近保育園に転園できる可能性が高いと考えていました。

が、しかし...
保育園への転園は状況が変わっていました。
駅近保育園の3歳クラスの入園希望件数
は、我々がマンションを購入する前の年の1.5倍となり、競争率が急上昇していたのです。
なぜ...

理由は、我々が購入したマンションの出現でした。
それまで駅近に大規模マンションが無い街に約400戸のマンションが出現。
ファミリー層がメインとなると駅近の保育園競争は激化して当然です。
勿論、マンション併設の保育園は焼石に水です。
追い打ちをかける様に、中規模のマンションが駅近で新たに竣工しました。

という事で、駅近保育園の転園申し込みはしたものの、全滅。
駅徒歩30分の保育園の入園許可通知が市役所から送られてきました。

時短勤務の苦しみ

駅徒歩30分の保育園へ転園した場合、毎日+1時間を保育園の送迎時間に割く必要がありました。朝の送りを私が行うためには、フレックスで1時間就業時間を遅らせる必要があり、夕方の迎えの為にカミさんは更なる時短勤務が必要でした。

部署が変わり、担当範囲が関東に限られた営業部署にいた私は、泊りの出張はかなり減っていました。しかし、近郊の出張はほぼ毎日ある状況で、客先とのスケジュール調整をして、朝の送りの時間をそれまで以上割くことはかなり厳しい状況でした。

カミさんも、私が朝送迎できない日に備えて、既に朝1時間・夕方1.5時間の時短勤務でした。更に朝夕で30分の時短勤務が必要な状況です。所定労働時間が7.5時間の職場で、2.5時間+1時間=3.5時間の時短勤務ということは、約半分の時間しか働けないことになります。
もちろん給料も約半分になります。ボーナスの支給額も大幅に減額されてしまします。
もしくは、追加料金で保育園の延長保育・・・

いずれにせよ、カミさんの給料が保育料と相殺される感覚でした
そりゃ少子高齢化するわ…と思ってしまします

カミさんの収入減は我が家の家計にとって、ボディーブローとして効いてくることは確実でした。ペアローンを組んでいましたが、実質私の収入からローンを返済していたので、ローン返済は可能でした。しかし、貯金や趣味の旅行、車、様々な出費の見直しが必要となりました。

よく言われる話ですが、生活水準を下げるというのは、簡単に受け入れる事ができません。夫婦の会話でもギクシャクした話になり、気付くと険悪なムードとなっている事がほとんどでした。

「住まい」の目的を考え直す

当時の状況を総括すると、

将来の資産価値を考えて購入したマンションに縛られ、環境の変化に柔軟に対応できなくなっていた。

という事になります。

資産価値も大事ですが、そこに固執しすぎて苦労したり・家族の関係がギクシャクすることは本意ではありません。この事に気づいた我々夫婦は、新しい住まいを探すべくマンション売却を決意しました。

そして、「住まい」に対する価値観は、資産形成の手段から、家族が安心して暮らせるという、より精神的な部分を重視するようになりました。


次回は、引っ越し先の決め方・実際のマンション売却の流れ等を書きたいと思います。


実際の時間軸では、本日注文住宅の確認申請用の図面承認を行いました!
また、今月末に土地売買の決済をするというタイミングで、カミさんが転職することとなりました。
ローンの審査を一からやり直し等、関係者に多大な迷惑をかけつつ、順調に計画は進んでいます。
振り返りが終わり次第、記事に出来ればと考えております。

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