【エッセイ】我ながら影響の受けやすい性格でして

「影響を受けやすい」と聞いて、どんな印象を持つだろうか？
少し皮肉めいたような、優柔不断といったような、
あまりポジティブは印象で使われる言葉でない気がする。
かくいう、私もあまり良い印象をもっていなかった。

しかし、
タイトルにもある通り、私は割と影響を受けやすい性格だと思う。
誰かがやっていることに感銘を受けたらやらずにはいられない。
そのせいですっかり多趣味だね、なんて言われる状態になる。

一回でもやったことがあるものは趣味に換算するのか？
といったどこからが友達論争に似た線引きにもよってくるのだと思うが、
仮にそこそこ取り組んだことがあるというものを趣味と仮定すると、
私は確かに多趣味な部類に入ると思う。

楽器、演劇、読書、スポーツ観戦、カメラ、文章を書くこと、等々。

勿論、全てに対して同じ熱量で接するのは難しい。
その時々でブームがあるのは確かである。
だが、なぜこれらのことを私がやるようになったかというと、
なんであれ、私の影響の受けやすい性格が故に他ならない。
やりたい思ったらやらずにいられない性格が相まって、
ついつい色々なことをやってしまうのだ。

最近、ふと思ったことがある。
でもこれってとっても幸せなことなのではないかと。
影響を受けやすいということは、ポジティブな影響を与えてくれる人が周りにいるということと同意である。
それぞれの物事に対して思い浮かぶ人物が何人かいて、
それは家族であれば、友人であったり、時にはSNSで見かけた人だったりと様々だ。
いつだって皆は私に”きっかけ”をくれる。

このことってとっても幸せだな。
なんてしみじみほっこり思った。

私は沢山の人に支えられて生きてきた。
影響を与えてくれる人たちもその一人だ。
だから、私も誰かにポジティブな影響を与えられる人になれたな、なんて思う。
大それた願いかもしれないけど、結果的にそのようになれば良いなと願う。