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【エッセイ】魔の期間~誕生日の前後1か月

誕生日の前後1か月は私が私でなくなる魔の期間だと思う。

誕生日はこの世に生まれてからの年数を一つ重ねる日であるが、
謎の焦燥感に襲われて、方々暴れまわり、
空を見上げては、郷愁の念に襲われる期間である。

今年も漏れなく、私は誕生日前後1か月間に、
この謎の病ともいえる症状を発症した。

自分で切り拓ける分野については、かなり切り拓いてきている自負はある。
しかし、そんなことをしていると妙齢の女性であるにも関わらず、
一人で歩く強さばかりが身についていく反比例が起こる。

「やばい、今年も一人だ…。」
突如思い出したように焦り、積極的にデートもどきをしてみたりする。
でも、あくまでデート”もどき”。
そんなものに付き合わされた殿方には申し訳ないが、
何かに焦った妙齢女性の私はデートっぽいことをしてみるのだ。
そしてふとした瞬間に、
「あぁ、もう夏が終わるね…」
と残暑厳しく、夏の終わりなんて暦以外では感じ得ないというのに
空を見ながらしきりに呟いたりする。

今はというと、お陰様で症状は落ち着き、本来の自分を取り戻しつつある。
やりたいことは沢山あるし、もちろんパートナーもほしいのだけれど、
今は自分の人生における夢と目標を追いかけることに夢中なのだ。

まだまだ人生序盤だが、
今までとは違うステージにあがろうとしている予感はしている。
年齢なんてただの数字でしかない。
そうなのだろうけど、人生の示準となる数字でもあると思う。

さてさて、本腰入れて、この一年も走りますか!!

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