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【美術展2024#22】パーフェクト・カモフラージュ展 私はアートになりたい@ワタリウム美術館
会期:2024年2月4日(日)〜5月6日(月・祝)
私はアートになりたい。
アートとは、完璧なカモフラージュのことかもしれない。
「パーフェクト・カモフラージュ展」では、ワタリウム美術館コレクションよりアンディ・ウォーホルを中心に11人と、ゲストアーティストにさわひらき、野口里佳、杉戸洋を交え、「日常にカモフラージュする」「自然にカモフラージュする」「記憶にカモフラージュする」「空間にカモフラージュする」の4つの章に分け、約80点の作品を展示します。
カモフラージュとは、自身の存在を隠し、周囲に溶け込むこと。
置かれた状況が、私たちを生み出し、そしてまたあらたな状況がつくられる。 歴史とはその繰り返し。
カモフラージュとは、生存本能である。雑踏に、自然に、一日中、世界中で、たくさんのコト、モノ、ココロで溢れそうなとき、自分の身を隠そうと、私たちは日常の中にカモフラージュしていく。
何にカモフラージュするかは、あなた次第。
気が付けば学生時代以来二十数年ぶりに訪れたワタリウム美術館。
漂う90年代の空気感がたまらなく心地よい。
いろいろ思い出す。
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学生時代当時からバブル期の雰囲気が残るトレンディーな建物だと思っていたが、久々に行ってみると一周回って逆にレトロフューチャーな感じでなんだかとてもカッコよく思えてしまった。
この感じ悪くない。
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館内も美術館というよりちょっとしたギャラリーといった規模のスペースなのだがその狭さもよい。
ホワイトキューブとは真逆の展示スペースもここの特徴でこの狭さや謎のスペースを活かしたここでしかできない展示や表現もある。
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出品されている作品群がこれまた90年代を彷彿とさせてくれるなんとも渋いチョイス(というかコレクション)。
90年代にがっつり青春時代を過ごした私としては涙が出そうなラインナップにシビれた。
いや、正確にはばりばり現代アートの人たちの作品も並んでいたのだが、完全に90年代にトリップしていた私はそれどころではなかった。申し訳ない。
建物、壁、床、照明、天井、トイレ、謎のスペース、どれもこれも絶妙に90年代の香りがしてタイムマシーンに乗りこんでしまったのかと思った。
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地下のショップは充実していたが、奥のカフェとともにやはり90年代っぽい雰囲気が漂っていた。たまらん。
散々狭い、古い、高い、アクセス悪いとディスられまくっている上に都心一等地でこの規模を運営していくのはなかなか大変だと思うがぜひこれからも頑張っていただきたい。
私は大好きだ。
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