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【美術展2024#19】UKIYO-E 江戸の美人画@MOA美術館

会期:2024年3月1日(金)〜4月16日(火)

江戸時代、大都市に成長した江戸では、活発な経済活動を背景に町人の文化が開花し、庶民の関心事を主題とする浮世絵がめざましく発展しました。なかでも女性の衣装・姿態・容貌に関心が向けられ、遊女や市井の看板娘らをモチーフとする美人画が流行しました。細密な描写で気品溢れる女性を表現した勝川春章や、女性の表情を画面一杯に描く美人大首絵を創出した喜多川歌麿など、個性あふれる絵師たちが活躍しています。本展では当館コレクションの中から肉筆及び版画の美人画作品を展観するとともに、オリジナルのデジタル映像を上映して、その魅力を発信します。作者の美意識や時代の好尚を反映しながら描かれた華やかな美人画の数々をご堪能ください。

MOA美術館
重厚な入口


熱海への温泉旅行に併せて訪れた美術館。

当時の美人画から現代人の(というか私の)思う美人をイメージするのはなかなかハードルが高いのだが、江戸に限らず古今東西の美人の定義に当てはまる女性を写真で見比べてみたい。
国や時代によって、価値観や美意識によって、その違いを浮き彫りにし、どれもそれぞれの美しさがあるよねとすればなかなか面白い展示になるのでは。
ぜひヨシダナギさんの写真で見てみたい。

「誰が袖図屏風」
部分拡大

人は描かれていないのだが掛けられた服が色々と妄想を掻き立てる。
大胆な構図で色面構成のように配置される服。
目を凝らしてみると模様が細かくびっちりと描かれていたりと、一枚の絵画としてみても非常に面白い。
巷に様々な「誰が袖図屏風」があるがその中でも好きな一隻。

重文「二美人図」 葛飾北斎  江戸時代19世紀
重文「婦女風俗十二ヶ月図」
 勝川春章 江戸時代 18世紀
「婦女人相十品 文読美人」 喜多川歌麿 江戸時代 
国宝「色絵藤花門茶壺」 野々村仁清 江戸時代 17世紀
拡大


この美術館以前から気になっていたのだが、なかなかタイミングが合わず今回ようやく行けた。
照明や展示台など細部までこだわりまくって作られていて美術館そのものの重厚な作りや作品の見せ方に感動した。

杉本博司がリニューアルを手がけたとのことだが、確かにこれは杉本博司の世界観そのものだ。

「海景」 杉本博司
杉本博司のベンチ


ここは尾形光琳の国宝「紅白梅図屏風」を所蔵している。
杉本博司はその「紅白梅図屏風」を「本歌取り」した「月下紅白梅図」を制作した。
さらにここは杉本博司のベンチや作品も所蔵している。

昨年の松濤美術館以来の杉本博司ワールド。
杉本博司好きの私としては美術館の空間そのものがとても楽しめた。



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