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弟の願いごとは

幼稚園の分散登園も、徐々に緩和され始めてきた。週2回、クラス単位の登園だけだったのが、今週からは週3回、学年を2つに分けたグループ単位の登園日が設けられた。クラスの年長児は9人。保育が再開してから、この9人としかコミュニケーションをとる機会がなかった。今日は新たな9人と会うことができて、弟のテンションはにわかに上がったようだ。いまだ自主的に行動範囲を制限する中、ふれあう人の数が、子どもが接する社会のサイズ感に直結している気がする。元通りは難しいだろうが、注意しながら接する人のバリエーションを増やしてあげたい。

園では、休園中にできなかった季節の製作物を、月初から急ピッチで作っているようだ。年少さんへ入園お祝い製作→子どもの日兜製作→母の日プレゼント製作→父の日プレゼント製作→七夕製作と、コマを進めている。七夕飾りは大きな製作物で、例年、6月下旬から毎日ひとつずつ作りためた飾りを、園が用意してくれる本物の笹に、すべて括りつけて持ち帰ってくる。今年も準備をしてくれているようで、今日から作り始めたとのこと。

製作物の出来はもちろんだが、母の毎年の楽しみは、短冊に何を書いたのかということだ。過去2年は、作品を見るまで弟自身も願いごとを忘れていた。しかし、今日はカミングアウトがあった。

「ねがいごとはね、『はくぶつかんにいきたい』ってかいたよ」。

弟が大好きな博物館は、電車を2回乗り換えて、45分かかる場所にある。入場は、人数制限のため予約制になっているので良い気がするが、大きな駅を通らねばならない道のりの遠さが気になる。でもそんなに行きたかったなんて知らなかった。前向きに検討しよう。早く、願いが安全に叶えられる世の中になりますように…。


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