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原っぱを見ると、駆け出したくなるんだ

ひさびさに広い原っぱを見た弟は、気づいたときには駆け出していた。後ろを振り向くことなく、どこまでもどこまでも走っていく。あっという間に豆粒の大きさになり、気が済んだところでターンして、こっちに向かって駆けてきた。マスクをしていても、満面の笑みであることはよくよくわかった。本当にうれしそう。その姿を見ているだけで、胸がいっぱいになった。公園で子どもをのびのび走らせることができた今日に感謝。

家から自転車で20分のところにある都立公園は、予定のない週末にはとりあえず行っとくかと、ふらり訪れる馴染みの場所だ。兄が赤ちゃんのころから、ここへ行くことは我が家にとって日常の一部である。ここへ行けない日々は、平時ではないことあらわす。今日は2か月ぶりにやっと行くことができた。日常を取り戻しつつあることに気づく。

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