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「せかいって、なんだろ」

なんてことを弟が言い出すもんだから、さぁ困った。なんだろうねぇ…。「じゃあ、せかいはなんのためにあるんだろう?」 な、なんのためにあるんだろう…。質問が難しすぎる!


ウィキペディア先生によると、

地球上の人間社会のすべて。人間の社会全体。限定された社会ではなく、全ての社会の集合、全人類の社会を指す。地球上の全ての国。万国の意。

とのこと。そのほかにも、特定の範囲のことを言ったり、同類の者たちの集まりや社会を指すこともあるという。なるほど。そのうえで、

「世界」という言葉は多義的に用いられている。 主として何らかの社会と関連のある空間を意味する言葉である。人間などの命あるものと関連づけられた、社会的、政治的、経済的ないし人文地理的概念として用いられることが多い。

とのことである。

広義としては、地球に住む人間(人間以外の生き物も含むと思う)のすべて。狭義としては、共通の考えや信仰、趣味趣向を持つグループの範囲といった感じだろうか。

なぜ、こんなことを言い出したのかというと、幼稚園で『小さな世界』を手話付きで歌う練習をしているからであった。例年、年長さんは幼稚園の近隣にある老人ホームを訪問し、入居者の方々と交流する機会を設けている。秋は敬老の日のお祝いとして、製作物と手話付きの合唱をプレゼントするのが恒例なのだが、今年は一度も交流会は開いていない。年度内は難しいであろうとも思っている。でもこの歌を練習しているということは、もしかして。

弟に詳しく聞いてみると、上手になったらビデオ撮影をして、おじいちゃんおばあちゃんに届けるのだという。気づけば鼻歌で歌っているので、すぐにうまくなるだろうね。入居者の方々は今、日々をどのようにお過ごしなのだろうか。子どもたちのプレゼント、喜んでもらえますように。

弟には、「せかいとは、ちきゅうにすむひとや、いきものみんながくらすばしょ、ぜんぶのことをいうんだよ」と伝えてみた。一応、ご納得いただけたようである。


世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ

今の世に、沁みる歌だなぁ。


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