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床屋の貼り紙ウォッチング
長雨が続き、我が家の「カブトムシとクワガタの捕獲計画」が頓挫しそうだ。雨が続く以前、カブトムシがいると噂される近所の公園で、夫と兄弟が捕獲を試みたが、どうやら時期が早かったようだ。カブトムシどころか、何の虫もいなかったとのことで、リスケとなった。その後、入梅。我が街では日中は晴れていても、夜に雨が降るということが続き、なんだかんだで毎日のように雨が降っている。天気を様子見しながら時は過ぎ、虫かごは空っぽのまま現在に至る。
昨年の夏キャンプで捕獲したメスのクワガタを、年を越すまで飼育していた。一番喜んだのは弟。クワガタのクワちゃんのお世話をきっかけにどんどん虫好きになり、待ち時間の長い病院では、本棚に豊富にある虫図鑑やムシキング関連の本を片っ端から読まされるほどのご執心ぶりだった。
虫がそんなに好きではない兄は、捕獲できてもできなくても、どちらでもよいようだ。大人も天気を理由に、捕獲への情熱を失い始めている。問題は、一人熱い思いを持ち続けている御方。
幼稚園へ登園する道中に、床屋がある。毎日お店の前を通るのだが、毎年この時期になると、「カブトムシの幼虫あります」「クワガタ成虫販売します」という貼り紙が出る。「幼虫あります」の時期には、「今度お父さんと獲りに行くから必要ないね〜」と言いながら余裕で通過していた。だが、「成虫売ります」の貼り紙に変わったことに気づき焦る。今捕獲しなければならないのだ。今できなければ、今年の成果はゼロの可能性が高い。もはや床屋で買った方がいいのかもしれないけど、値段が高い。カブトムシ・クワガタレベルならこのくらい妥当なのだろうが、虫に数千円もコストを支払うなんて私には到底できない。でも弟の期待にも応えてあげたいし、うーむ。
とりあえず、床屋の貼り紙の「予約できます」の文字が消えるまでは、何とか頃合いを見計らい、捕獲計画を実施できるように準備しようと決意した。ケチは申し訳ないが、自分で獲るのが醍醐味でもあるだろうし。床屋の貼り紙ウォッチングは当分続きそうだ。
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