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兄の憂鬱

今日は兄と、夕食・入浴後に勉強タイムを設ける約束をしたので(ゲームタイムが先になったので -_-)、夫に弟を寝かしつけてもらい、残った仕事をこなしながら兄を監督することにした。当たり前だが、夜になるほど集中力はなくなる。有効な勉強ができるのか不信感しかなかったが、意外に筆は乗っていた。そのうちに、今日の学校での出来事なんかも話し始めたので、余裕がありそうで良かったと安堵する。追い込んでもやる気を失うだけだし、「黙って勉強しろ」とは言わず、会話を続けることにした。

学校での出来事とは、お悩み相談だった。クラスの女子とケンカになってしまうというご相談。これまでも何度もあった。ただでさえ早生まれで、何においても同学年の子を追いかける構図になりがちな兄。精神年齢の高い女子に言葉で当たられると、つらい心境に陥ることが多い。特にすったもんだがあったのちに、「先生に言うよ」というワードを出されると、本人曰く「パニックになる」のだそうだ。どんだけ先生にいい顔したいんだ(苦笑)。

今揉めている隣席の女子は、1年からずっと同じクラスで、私も知っている子だ。自分に不利なことがあると、すぐに相手を批判するようなことを先生に言いに行くタイプである。こうしたクラスメイトの特徴的な傾向にまんまと巻かれていくので、兄の学校生活はいつも気になってしょうがない。だが、こうしたコミュニケーションの摩擦が、兄の人格を磨いてくれると信じている。豊かな対人関係は、経験でしか培えないと思うからだ。

苦しみから自力で逃れられないときは、学校に相談することもあったが、私ができることは、自助努力で解決できるようなアドバイスを授けることだと思っている。

今回の助言は「相手にするな」。その子は普段から何度も先生に言いに行くから、大したことのない話が混ざっていることを先生も分かっている。君が悪いことをしていないのであれば、彼女の一言で、君に対する先生からの信頼が失墜することはない。「先生に言うよ」と言われたら「どうぞ」と言えばいい。彼女の決め台詞に堂々としていれば、そのうち言われなくなるよ。

「そっかぁ〜」と兄。腹に落ちたかな。

その後は、「クラスで目立ちたいと思っているんだけど、僕はどうも目立てないんだよなぁ。なんかいつも目立てないオチがあってさぁ…」とかいう、本人は真剣だが、母からしたらおもしろすぎる相談が続いたので、勉強中なのにずっと話し込んでしまった。兄は喋り続けていたにもかかわらず、やるべき問題を解き終え、今日の勉強は無事に終了した。拍手。やるべきことが終わらなかったのは、私のほうだった(泣)。


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