泣き虫くんたちの一日
外ではあまり涙を見せることのない兄と弟だが、家ではちょっとしたことですぐに泣く。
今日の兄は起き抜け、いつもより起床時間が遅くなってしまったことに涙。いつもなら午前中に学校の課題が終わるのに、今日は終わらないことに涙。天気が悪くて課題のヘチマの種まきができないことに涙。図工の課題に時間がかかって、ゲーム時間がなくなるかもしれないことに涙。いい加減にしろとツッコミも入れつつ、ご機嫌取りを一生懸命して一日が終わった。泣いていなかったのは、食事のときくらいだったな。
弟はある程度の気持ちの抑制力はありつつも、自分のイメージどおりにいかなかったことや、ショッキングな出来事に遭遇すると、反射的に泣き出す。今日もマイブームの折り紙でつるを折り上げようとしていたら、角が揃わず紙が破れてしまい、絶叫とともに涙がこぼれ落ちた。弟は泣きのボルテージがドンと上がった後、そんなに引きずることはない。ワンワン泣いてケロリとしている。でもこういう事象がパズルやブロック遊びなどで頻繁に起こるから面倒くさい。
兄が小さいころ、「男の子は大きくなったら人前で泣けなくなるから、小さいころは泣かせてあげよう」という言葉を、くわばたりえさんのブログで見つけた。その考えに感銘を受けて、私はふたりに「泣くな」と言わずに育ててきた。でも泣き虫たちに、文字どおり一日中つき合っていたら、ついに言ってしまった。「もう泣くのやめなよ」。
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