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氷をほおばる幸福

今日の東京は暑い。14時の気温は28度。最高気温が23度を超える日は、子どもたちに半袖半ズボンを着用するように言うのが初夏の通例だが、衣替えだけでは汗っかきの兄弟には間に合わないようだ。朝から大量の汗を流すふたりに、今年お初、氷を入りで飲み物を出した。

弟は中身をすぐに平らげて、氷をほおばる時間を堪能する。ひとつめをほっぺの右側に入れて、ふたつめを左側に入れて、みっつ、よっつ、いつつ入れたあたりで口の中は満タン。モゴモゴ、ゴリゴリ、ガシガシ、氷を弄ぶ無言の時間が続く。無表情で、時間をかけて氷を愉しむ様子は「堪能」という言葉がピッタリな感じ。好きなおもちゃを嬉々として遊ぶのとは異なる感性を刺激している気がする。笑顔じゃなくても、幸福な時間を送っているように思えた。

すべてが溶けたところで、いつものマシンガントークがリスタートする。彼の興味が氷に集中した数分間に、初めてのnoteを書き出すことができたのは幸いだった。おしゃべり好き男子のお相手は、骨が折れる仕事であります。

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