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岡山ドライブ「ワ旅」、domaine tettaへ

岡山県のワイナリー、domaine tetta(ドメーヌ・テッタ)に行って来ました。

次の現場で使うため、絶賛運転練習中のわたし。

転職前に実家に帰ることにしていたので、だったら車でしか行けない場所に行こう!と思い付いたのが、お隣岡山県にありますtettaさんでした。

わたしの実家は広島県東部の福山市に位置しています。
といっても、その中心地である福山駅まで出るのに電車で40分。電車は1時間に1本しか来ないので、それを逃すと次は1時間後となるわけです。

昔はこれ、よくやったんですよねぇ…。全速力で自転車を飛ばして、目の前で電車が出ちゃうやつ。

ふつうは、いったん家に帰るじゃないですか。もしくは、近隣のお店で時間をつぶすとか。
ところが、家に帰ろうにも自転車で往復40分かかるし、田舎には時間がつぶせるような、気の利いたお店なんてないんですよ。電車を逃したら最後、もう小1時間、ホームでぼんやりするしかありませんでした。

スマホもTwitterもなかったあの頃、あたしはどうやってこの田舎で生きてたんだろうな。

かつては有人だった駅も、今では無人に。ノスタルジー。

さて、福山駅でシェアカーを借りて、そこからtetttaまでは片道2時間30分のドライブです。下道を使うのでちょっと時間はかかりますが、それもまた、練習ということで。

というわけで、隣に夫を乗せて、さあtettaへ!

tetta名物パンタの置物。どうやらこれ、開墾中に出て来たらしいんですよね。いったいどういうセンスのひとが制作した、何のためのパンダなのか。

tettaさんはこじんまりとしたワイナリーです。山をのぼってのぼってのぼった先、スカンと空が広がったところに、静かにたたずんでいます。

ワイナリーのすぐ隣には畑が広がっているのが見えますが、なにやらみなさん、作業中。聞けば、どうやら剪定&誘引の作業中なんだそう。

静かな山間の畑に、鳥の鳴き声がこだまするのどかな風景……と、わたしの目にはうつりますが、この広さをこれからやるんだ!と思うと、気が遠くなるだろうな~…

犬も走り回ってました。たぶんお手伝いしてるつもりだぜ、あいつら。

ワイナリーでは、ワインの試飲をすることができます。

できます、というか、夫はしてました。
ドライバーの唯一かつ最大の難点、それはワインが飲めないこと…!

香りだけいただいて、そっとグラスを戻します。
おーい夫氏よ~、美味しいワイン選んでくれよな~…ッ!

スコーンとお水をいただきました。あー、美味しいお水!(負け惜しみ)

ちなみにtettaさん、思った以上にいろんな種類のブドウを造っておられるんだそうです。

写真の地図の右っかわに、なにやらごちゃっとした文字が見えますが、これ、いろいろと試験的に植えてみて、土壌に合うかどうか実験中なんだそう。

タナとかシュナンブランとかガメイとか、日本でそんなに見ない品種もあります。晴れの国岡山、これからまた新しいワインができていくのかな…!


ちなみにtettaさんは現在、ランチ営業休業中でした。
せっかくここまで来たので、もう少し足を伸ばして、岡山県のB級グルメを食べに行ってみることにしました。

それが、こちら。「海老飯」・・・みなさん聞いたことあります?

わたしお隣の県出身ですが、はじめて聞きました…!

どうも、具材に海老を使った「黒色のチャーハン」と呼ばれているようで、味わいはほんのりと…カレー味。上に乗っている卵の形状が、お店によってそれぞれ違うんだそうですよ。

見かけによらずさらりとした味わいで、ぺろりと平らげちゃいました。こりゃあ、何杯でも食べられるな。

今回寄ったのは、「いんでいら」さんという名の、いい雰囲気の洋食屋さんでした。まさにこの海老飯発祥のお店だそうですが、海老飯以外も美味そうだったなぁ。再訪したらぜひ、カニクリームコロッケを食べたい。

そんなわけで、おうちに帰りついたら、ようやく待ちに待ったtettaワインです!ああ、やっと飲める…!往復5時間のドライブで、さすがにくたくたになりました。

ここはシュワッと、泡でいきましょう!

こちらは「安芸クイーン」を主体にしたロゼスパークリングです。
いちご風味の厚みのある香りに、ほんのりと柔らかい甘み。綺麗な酸のバランスが取れた、なかなかチャーミングなワインでした。

と、夫とこそこそ話していたら「え、これ安芸クイーンなんじゃ。安芸クイーン、美味しいよな。まえに農協のセリで買って帰ったで」と母。なんということ。さすが、フルーツ王国岡山県のお隣の町です。

っていうか、なんかさっき「セリ」って聞こえたな?それなに?って聞いたら、「いやなんか、人が集まっとっちゃったけぇ、一緒に並んでみたら、セリじゃった」という雑な答えが返ってきました。

人が集まってるからって、そこにむやみに集まっちゃだめですよ!笑

うちの父はそんなにワインが飲めないので(酸味に弱いタイプです)、母とうちの夫とのほぼ3人で飲みました。
そんなわけで、「父、おまえはもう一生ワイン飲まんでええ!」と、謎の文句を繰り出す娘(酔っ払い)。実家に帰ると「娘」になります。もう35歳なんだけどね…!(おとな)


なお、現地で飲めなかった「シャルドネ」も、先日、自宅に帰ってきてから飲みました。

これねぇ、なかなかよかったですよ!

tettaさんは基本的に自然派の造りをされているので、香りにはけっこう野生酵母感があるんですね。でも、くちあたりはしっかりクリーンで、「ちゃんとした」シャルドネなんですよ。

それも、冷涼系のシャルドネというよりは、暖かい地方で育ってふんわりと樽がかけられた、まろやか系フルーティシャルドネ。こうも綺麗に造られると、今度は自然派からくる複雑さが、いいアクセントになってくるんだなぁ…!

日本ワインの美味いシャルドネといえば、わたしのなかでは「菊鹿シャルドネ」が思い浮かびますが、あちらはもっと酸度が高くエレガント、なおかつある程度の長熟にも耐えられる樽感のある、フランス系シャルドネに思えるんです。

一方のtettaさんのシャルドネはといえば、ニューワールド…とまでは言わないとしても、角のまろみはやはり、暖かい地方で育ったワインに思えてきます。晴れの日が多いからなのか、それとも醸造技術の高さなのか…

いやあ、香りだけいただいたときは「ちょっと癖があるかな?」と思ったんですが、夫が激推ししたのを半信半疑で買ってよかったです。

こりゃ、人気出るのわかるわ。tettaさん、推せるなぁ…!


というわけで、転職前の実家帰省とあわせた、気持ちいいミニワ旅だったのでした。

さて、3月から次のお仕事もはじまりました。
そうです。日本ワインを、造るんですよ!🍇

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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)、夫婦で1本を分けあって飲みます。2021年J.S.A.認定ワインエキスパート取得、2022年コムラードオブチーズ認定。夫もワインエキスパートを取得、現在はWSETLevel3を英語で挑戦中の、ワイン大好き夫婦です!

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