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[3000円ワイン]たまにはナチュラルワインな夜を。〈イタリア/オレンジ(弱発泡)〉

さて、ナチュラルワインを飲み続けた週末でした。

普段はどちらかというと、クラシカルワインを飲むことが多いますたや家。しかし、こうも日がな1日中ナチュラルワインばかり飲み、そしてナチュラルワイン好きな人々と話していると、どうも気持ちがナチュラルワインづいてきます。

そんなナチュラルワインづいたますたやが選ぶのは、そりゃもうナチュラルワインでしょう!

ということで、今夜の #3000円ワイン はナチュラルワイン。
ちなみにこちらは福岡のワインショップ、とどろき酒店さんでいただいたワインでした🥂

フレッチャボンブ オレンジ 2021 [¥3520]

<ワインdata>
国:イタリア 種類:オレンジ(微発泡) 品種:ファランギーナ ヴィンテージ:2021 生産者:カルカリウス インポーター:相模屋本店

<バランス>
酸味★★★★☆ 糖度:★☆☆☆☆ 香り:★★★☆☆

クラシックワインもそうかと思うのですが、どうもナチュラルワインも、「このワインはみんな知ってる」みたいなワインがあるみたいなんですよね。

クラシカルワインスキーが「コント・ラフォン」「ルフレーブ」って言われてなんとなくイメージが共有できるのと同じように、ナチュラルワインスキーのみなさんに「アレクサンドル・バン」「セバスチャン・リフォー」って言ったら、「ああ、あの!」ってなる。

いくつかのナチュラルワインバーとかで飲むとよくわかるんですが、どうやら「ナチュラルワイン・スタンダード」みたいな生産者がいらして、ナチュラルワインって言われたらひとまずこの人飲むよね、みたいな、そういう超有名生産者がいらっしゃるようなんですね。

なにが言いたいのかというと、なんとここ最近のわたし、「聞いたことのある生産者」に出会う確率があがってきました。すごない?
ほんの1年ほど前には、「ナチュラルワインに片想いしてるんです~」などと言っていたのに。1年って、長いな…!

きっとこれは、ナチュラルワイン初心者であるますたやに、「スタンダードで美味しい」ナチュラルワインを勧めて来てくださった諸先輩方、およびソムリエのみなさんのおかげ。
みなさんのおかげで、わたしはいつも美味しいワインを飲むことができる。ほんと親切すぎるなワイン界隈。


というわけで、これまた「ナチュラル界隈でよく見かける」、カルカリウスのオレンジペティアン(弱発泡)でした。
とどろき酒店さんでも、「まだ飲んだことがなければ、これは飲んでおいていいかも」と教えていただいた1本です。

さっそく注いでみます

色はややにごりめのオレンジ。ボトルの底には澱も見えていて、まさにナチュラルな造りであることが想像されます。とはいえ、ごりっごりのにごり系というよりは、ほどほどに透明感もある綺麗めの造り。

香りは……おっと、これは「野生酵母」感がけっこうありますよ。

通常、クラシカルなワインは酵母を「添加」して糖をアルコールに転換することが多いのですが、ナチュラルワインは「自然に発酵させる」、つまり「そのへんに漂っている酵母のちからによって」発酵させることがあります。

実はわたし、この「野生酵母」によって出て来る香りが、けっこう不得意だったりするんです。
基本的に「どんなワインでも飲める」ことで全わたしの中で有名なますたやですが、いわゆる「欠陥としての」ブレッド香、日本で「豆臭」と呼ばれる香りだけは、ちょっと苦手分野。

そして、野生酵母発酵ワインのなかに、わずかですがこのブレッド香や、ブレッドに似た香りが出ていることがあるんですね。(厳密には、働いてる酵母がいくつもあるので一概には言えないのですが、わたしの中では似た香りを感じるのです)

なのでこの野生酵母の雰囲気を感じると、反射的にちょっとどきどきしてしまうんですよ。さて、わたしにきみが、飲めるだろうか……!


どきどきしつつ、さっそくひとくち飲んでみます。飲めるわ。(はやい)

シャープな酸味と、ぱっきぱきのドライ感。
ねえ酵母ちゃん、あなた糖、全部食べたでしょう?!って問いかけたくなるドライさのわりに、アルコール度数は9.5度と控えめ。
このシャープ&ドライな風味に、グレープフルーツのようなほんのりとした苦みがアクセントになっています。

飲み進めていくと、わずかに野生酵母感は薄まったように思いました。ちょっと還元してたのかな?
ナチュラルワインに限ったことではないですが、特にナチュラルの場合はボトル差が大きそうなので、「これこそが、このワインの味!」っていうのが定まりきらないですね。

「わからないからこそおもしろい」「想像できない驚きがある」、それがナチュラルの魅力のひとつ、なんだよなぁ…!


ところで味わいに関しては、「たぶんこの辺だろう」とある程度想像していました。
その、「たぶんこのあたり」という味に合わせて揃えた、「むずかしい味の食材」たち、たとえば「ヤンニョムキムチ味のチキン」とか「ゆず風味のささみフライ」とかにも、このワインはばっちり合わせて来てくれました。特にゆず風味。さすが、優等生~!👏

クラシカルワインと違うナチュラルワインの楽しみ方のひとつに、この、料理とのペアリングがあるとわたしは思っていて、クラシックワインで「100点ペアリング」ってなかなかたどり着かない、というか、わたしレベルだと「なに飲んでも食べてもだいたい美味い」んですが、ナチュラルワインってわりと、「100点」を目指しやすい気がしています。

ワインのほうも味わいがはっきり突出するので、「合ってる」感がわたしレベルの舌でも感じやすいのかもしれません。
ナチュラルワインと料理、これからも注目していきたいおもしろみ、です!

多様な体験をありがとう、カルカリウス!

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また次の #3000円ワイン か、次の #ワ活 でお会いしましょう。3000円台のワインをこよなく愛する、3000円ワインの民ますたやでした🍷ばいばーい👋

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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)、夫婦で1本を分けあって飲みます。2021年J.S.A.認定ワインエキスパート取得、2022年コムラードオブチーズ認定。夫もワインエキスパートを取得、現在はWSETLevel2を英語で挑戦中の、ワイン大好き夫婦です!

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