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フランスで理学療法を受ける話

思いつきでフランスでの医療体験をまとめることにしました。
風邪🤧、捻挫🦵、中耳炎🦻、理学療法💪、オステオパシー🖐️、MRI🕳️、眼科👁️、歯科🦷etc…
2022-2023年の活動量が多かった分、びっくりの通院歴となりました。特異的なものから残していこうと思います。(最近は新しくコロナ🦠という歴を重ねています….)
今回は「理学療法士 kinésithérapeute」についてです。

右肩の筋が痛んでしまい、右腕を肩より上げられないという症状の問題で、理学療法に通うことになりました。

結論
治療期間 : 約3ヶ月半(週1~2回30分)
治療費(交通費含む) : 13万円…😇
治療費外で購入物品 : 3000円


上記にかかりつけ医での診察やエコー検査も含めると15万円以上していると思います。フランスでは、外科的な怪我を負った場合、医師の判断により理学療法(リハビリ)が処方されます。私は薬だけでの改善が見られなかったため、理学療法でどれだけ機能を改善できるか試すことになりました。

🔸理学療法士/ kinésithérapeuteの探し方
かかりつけ医が内科医のため、理学療法士は自分で探します。私は二つの方法で、理学療法を調べました。
一つはDoctolib、もう一つはGoogleマップです。
前者はパリ在住の先輩に教えてもらいました。こちらから自分の条件に合った先生を探し、予約することができます。また事前に処方箋のコピーや具体的な相談内容のPDFを事前に送ることができます。後者は、口コミや立地を確認するのに使いました。Googleマップに「kinésithérapeute」と打ち込んで探すと検索でヒットします。

かかりつけ医からは頻繁に通うことになるので、「家の近くで」と言われましたが、私の場合はダンサーの身体に慣れている人が絶対に良く、本気で探しました💪。(日本でも、スポーツ障害専門の先生に診てもらった時に、結果を感じることが多かったので。)そこで行き着いたのが、Saint-michelの女性理学療法士さんでした。

🔸初回準備
私は言語的な問題とこれまでの怪我の頻度が多いことから問診票を事前準備しました。日本のどこかの整骨院が配布している問診票データを元に、イラストレーターで作り直し、フランス語で書きました。
(理学療法の先生に、とってもわかりやすい!とお褒めの言葉をいただきました。)
日本の厚生労働省が英語の問診票を作っているので、そういうのもを活用できそう。

🔸診察〜リハビリについて
初回診察
は相談と今後についてどのような手順で進んでいくかという話し合い。
2回目以降
からセッションが始まりました。
私の場合は上肢のリハビリだったので、普段着のまま通いました。
基本的に30分のセッション、一回35ユーロです。もちろんその時間帯だけ、リハビリするだけでなく、家で継続して行うリハビリ(宿題)も出されます。
また、その日の状態によってはマッサージガンや電気療法を使って筋肉をほぐすという内容に切り替えられました。このような処置でも料金は変わらず35ユーロでした。「何か相談したいことがあったら、メールや電話を送ってね!」と言ってくれる親身な療法士さんで当たりでした😭

🔸器具の購入先
色々な器具を使いましたが、、一番使ったのはセラバンドなどのバンド系と重しです。当初は「家にバンドがなかったら、タイツでもいいのよ」と言われたのですが、3ヶ月使い倒したら履けなくなるのでは…と心配になり、治療で使っているのと同じものを購入しました。

購入したバンド 5ユーロ

購入先はフランスのスポーツ用品店Décathlon です。
私が通っていた理学療法のキャビネでは、ほとんどの用具をDécathlonで揃えているんだそうで、実際に店舗行ってみると、あれもこれもと同じものが置いてありました。滞在を考え、重しは買わなかったのですが、ペットボトルで代用するなどして乗り切りました。

🔸リハビリの終了
痛みのレベルが10から5までに減るのは早かったのですが、5から2になるまでにかなり時間がかかりました。一進一退の時期を2ヶ月ほど繰り返し、3ヶ月で終わる予定が、まだ足りていないかもということで、新しい処方箋をかかりつけ医に出してもらいました。
なのですが突如、右肩の調子が良くなり、これまでのセッションの中で、一番動きが出た日の次の回で、リハビリ終了となりました。ただしリハビリは今後も家で続けていくということが前提です。

🔹日本の整骨院との違い
診察の手順や流れは変わらないと思うのですが、整体の要素はほとんどありません。フランスでいろんな理学療法に通ったわけではないので、情報に偏りがあるかもですが、まとめますと…
日本のスポーツ整骨院で体を直接ほぐしてもらうことはありますが、フランスの理学療法士さんは直接、手でというよりもマッサージガンでほぐすという感じでした。一番の違いは服装です。日本だと服を着たままほぐしてもらいますが、最小限の薄着になることを求められました。電気治療でも同じ処置で、血行の状態やリハビリによって筋肉がどれだけついてきたかを確認してるとのこと。もし、上肢に問題があって通う方は、洋服など諸々を想定して準備していくのをお勧めします〜

結果的に、ほとんどの痛みをなくすことができました。「これ痛い、あれ痛い、なんの動きで痛くなるのかよくわからない」とモヤモヤ伝える患者に根気強く向き合ってくれた療法士さんに感謝!

ただこの問題自体はリハビリで上肢に筋力をつけたことで全て解決したわけではないだろうな、、というのが私と療法士さんの見解です。
身体の全体のバランスを失っていることが根本の原因ということで、家では他のリハビリも加えています。また、自己判断で、オステオパシーに行き一回バランスを戻してもらったので、リハビリの効果を最大にできたと思っています…。

日本の外科ではあまりこういった処置が無いのが一般的では無いでしょうか?日本で捻挫をすると電気治療はしてくれるけど、固定期間後には「捻挫のリハビリ」など書いてある紙だけ渡されて、あとは家でやってくださいね で終わることが多い気がします。
怪我の程度によると思いますが、もう一度怪我の無いようにと、きちんとした理学療法に通うということが普通なのが良いなと思っています。

劇的に右肩が良くなってきた日の空!暗雲が晴れていく~


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