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【読書感想】科学者たちが語る食欲

こんにちは、ますみつです。

今回紹介する本はこちらです↓

「科学者たちが語る食欲」という本です。

筆者はもともとは生物学者で、人間も含めた他の生き物の食欲とは何かを書いています。

こんな人にオススメ

ついついご飯を食べ過ぎてしまう…
という方にオススメです。食欲を満たすというのはどういうことかが書かれています。

【要約】食欲を満たすのはタンパク質

本の中で食欲を満たすものはタンパク質と書かれています。

人間を含め、どの生き物も食事をやめるタイミングが必要なタンパク質量を摂取したときでした。
世界中の人の平均として、1日の総摂取カロリーの15%から20%がタンパク質だそうです。

本の中で人を対象にした実験があります。

10人の大学生の食事量を測定した研究です。

最初の2日間は、肉・魚・卵・乳製品・パン・果物・野菜などのビュッフェから好きなものを好きなだけ食べます。
続いて3日目と4日目は2つのグループに分かれ、1つのグループは高タンパク質食のビュッフェ・もう1つのグループは低タンパク質食のビュッフェを食べました。
その後5日目と6日目は、全員が最初の2日間と同じビュッフェを食べて測定は終了となりました。

結果は全部の日程の総摂取カロリーの約18%がタンパク質という結果でした。
つまり、3日目と4日目もこのタンパク質の量を確保するために高タンパク質のビュッフェを食べたグループは総摂取カロリーが38%減り、低タンパク質のビュッフェを食べたグループは総摂取カロリーが約35%増えていました。

この実験ではタンパク質の摂取率は高タンパク質でも低タンパク質でも変わりませんでしたが、摂取カロリーでは低タンパク質のほうが増えています。
必要なタンパク質を取るためにたくさん食べていることが分かります。

このことから、食べ過ぎを防ぐには高タンパク質の食事をとったほうがいいと書かれています。

1日あたりの必要なタンパク質量は?

1日当たりの必要なタンパク質量は人によって違ってきます。
その計算方法も載せますので、ご興味のあるかたはやってみてください。

①1日の必要なカロリーを計算する「ハリス・ベネディクト法」と呼ばれる計算式があります。
身長・体重・年齢を入力するだけで必要なカロリー量が計算できます。

↓計算できるサイトを貼っています
https://calculator.jp/health/harris-benedict/

②このカロリー量から次の係数をかけて算出します。
こども・青少年:0.15(総摂取カロリーの15%がタンパク質)
18歳〜30歳:0.18
妊婦・授乳婦:0.20
30代:0.17
40歳〜65歳:0.15
65歳以上:0.20

③総摂取カロリーのうち必要なタンパク質のカロリーが出たので、その値を4で割ります(タンパク質1gは4カロリーに相当します)。
それで算出された値が1日に必要なタンパク質の量となります。

例えば筆者の場合…
①ハリス・ベネディクト法で算出したカロリー量は1549キロカロリー
②30歳代なので、1549キロカロリー×0.17=263
③263÷4=65.75
よって必要なタンパク質量は65.75gとなります。

私の場合、必要なタンパク質を肉や魚でとると約580キロカロリーで済みますが、フライドポテトだと4800キロカロリーとらないと食欲を満たせない計算になるようです。笑

1日の摂取カロリーの15%から20%を目安として必要なタンパク質量をとってバランスの良い食事をとるが肝です!

終わりに

食べ過ぎに困ってしまう…という方たちのヒントになれば良いなと思い今回は「科学者たちが語る食欲」という本をご紹介させていただきました。

人間だけでなく他の動物の食欲についても書かれています。
動物の体はよく出来てるな〜と感じさせてくれる本です。
ご興味がありましたら一度読んでみてください。

本日はこのあたりで失礼します。




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