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歩き遍路の話11 観光と台風で同じ宿に4連泊もした
9月15日
宇和島のゲストハウスに連泊し、この日は休足日として宇和島観光。その前に宿でコーヒーを飲む。
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上の司馬遼太郎の文章
「宇和島といえば明治後の交通地理では僻地で、その小さな城下町のまわりを山々が屏風のようにかこみ、伊予松山からも土佐高知からもよほどの難路を踏みこえねばたどりつきにくく、しかも唯一の開口部は海でしかない。」
というのを読んで、宇和島に来るまでに歩いて山を越えてきたので、その文章の意味をまさに実感した。
今思えばなんでそんなに「おお!」となったのか詳細が思い出せないが、これを読んで思わず写真を撮ったときの心境は、まさしく宇和島を俯瞰したような実感だった。
昔の人たちが歩いて山越えして、屏風状に囲まれた宇和島という僻地に足を踏み入れたように、このとき私も自分の足で歩いて旅をして、この地に辿り着いたのだ・・・!と。
遍路をしていると、昔の人々に思いを馳せることがよくある。そして現代と比べたり、歩いている自分と重ねたり。普段は意識しないが、歩き遍路をしていると、歴史の積み重ねを感じることができた。
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ちょうどこのとき台風が来ていて、あと1日は天気大丈夫そうだったから歩けたんだけど、この宿が安いし居心地良いし本もたくさんあるしで、それなら下手に動くより台風過ぎるまでここにいよう!と決めて、結局ここに4連泊した。笑
そんなに連泊するお遍路さん、ほとんどいないと思う。笑
で、この連泊してる間の日記を読むと、かなり色々とウダウダ考えてたらしい。でも宿にあった本も色々読んでたらしく、メモしてあるのを見ると、なかなかおもしろい。
ところで、なんで台風くらいで4連泊もして3日も歩くのを休んだのか?と考えてみた。お遍路さんの多くは、普通の雨は当然ながら、大雨でも歩く人もいる。私も雨くらい歩くけど。
私は「台風銀座」と呼ばれるほど台風がたくさん直撃する室戸岬で生まれ育ったので、台風の恐ろしさは肌で知っている。台風前には、学校は必ず休校になるし、家々は雨戸を閉め、屋外のものが飛ばされないように対策し、人間は家から出ない。停電に備えて懐中電灯と食品を買いだめする。
それが当たり前だったので、大阪で働いていたとき、台風が来てもみんな普通に働きに出ているのが不思議だった。
私も「台風だから会社休みます」と言えるわけがなく、仕方なく電車に乗って仕事に行ったが、内心、ここの人たち台風のこと舐め過ぎじゃね??と思っていた。
(そしたら案の定2018年の台風で大きな被害が出たわけだけど)(ちなみに改めて言うけどこの歩き遍路をしてるのは2017年)
そんなわけで、歩き遍路中に台風が来ていたこのとき、私は事前に快適に過ごせるように、居心地良かったこの宿に連泊することを早々に決めたのでした。
元々、普通の旅でも、宿でゆっくりするのが好きだったこともあるし、歩き遍路も急いで結願する理由もなかったので連泊することにあまり抵抗もなく。
他のお遍路さんは台風でも結構歩いてたから、それと比べると、心配性すぎじゃない?と自分でマイナスにとらえたりもしたけど、今考えると、別に気にすることもないし、自分がそうしたかっただけだし、全然良い判断だったなと思う。
9月18日
ようやく再出発。
41番札所・龍光寺、42番佛木寺、歯長峠を越え、43番明石寺。この日は31キロ歩いた。
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山歩きは楽しい。
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山歩きのあとは、愛媛の古い町並みを楽しんで歩く。まずは西予市の卯之町(うのまち)を通る。そしてこの日はホテル泊。(ホテルといってももちろん素泊まり)
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歩き疲れて足痛いのに、こういうのが地味に結構ツラい
歩くのにはだいぶ慣れても、なんかだんだん痛みの種類が変わってくるんだよね。遍路初期の頃、中盤の頃、最後の頃。それぞれ痛む箇所とか痛み方が違う。
だんだん、道を歩いているほうが楽になって、座ったりしゃがんだり、日常生活をするほうがツライ身体になってった気がする。あんまちゃんと覚えてないけど。このときがどんなだったか覚えてないけど。
とりあえず、100均で買ったコレで休憩。
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今日も長くなってしまった。
読んでくれた方、ありがとうございました。
次回は大洲の古い町並みを歩くところから!
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