
技術書典13にて『Obsidianノート術』を頒布します #技術書典 #Obsidian部
2022年9月11日(日)に池袋サンシャインシティにて技術書典13が開催されます。その前後の9月10日(土)〜9月25日(日)にはオンラインでも開催されます。
技術書典は技術書に関する同人誌即売会で、ITに関する多くの技術書の同人誌が頒布されます。
その中で、『Obsidianノート術』という同人誌を頒布することにしました。
『Obsidianノート術』とは
メモアプリ「Obsidian」を使ってノートを作成するときには、Obsidianの使い方だけでなく、「Markdown」という記法について学ばなければなりません。
Markdownについて知ればうまくノートが作成する訳ではなく、デジタルなノートを書くときには、その管理方法についてのノウハウもあります。
そこで、Obsidianの使い方やMarkdownの書き方だけでなく、デジタルなノートを作成するときの考え方やコツをまとめました。
さらに、Obsidianを使うときに便利なプラグインや、データベースとして使う方法についても紹介しています。
詳しくは、以下の「はじめに」を読んでください。
「はじめに」の無料公開
本書の「はじめに」を公開します。
昔から「ノート術」をテーマにした本はたくさん出版されています。その中でも、ベストセラーになった『情報は1冊のノートにまとめなさい』という本は有名です。「情報をノートに時系列で一元化する」という考え方で書かれた本で、紙のノートではこの方法も有用ですが、現在はデジタルで管理するノートが当たり前になっています。
紙のノートではスペースに限界があるため、後からの追記が困難なことは珍しくありません。ルーズリーフのように途中でページを追加できるノートもありますが、その管理は大変です。結果として、さまざまな内容を1冊のノートの末尾に追加しながら書いていくことになります。
デジタルなノートでは、情報を後から自由に追加できますし、時系列に並べることも容易です。具体的には、EvernoteやOneNote、Notion、Google Keep、Scrapboxなど多くのツールが使われています。このようなデジタルツールに共通するのが、テキストだけでなく、写真や動画、PDFなど、すべてまとめて1つのノートに格納できることです。
デジタルなノートは持ち歩きに適しているという特徴もあります。紙のノートでは、ノートを持ち歩かないと中身を閲覧できませんし、複数冊になると持ち歩くのは非現実的です。しかし、デジタルなツールで書けば、1台のパソコンやスマートフォンなどですべて管理できます。大量のノートでも持ち歩きでき、過去のデータも簡単に検索できます。
しかし、上記のツールには弱点が2つあります。
1. 独自のフォーマットで保存されること
それぞれのツールで保存したデータは独自のフォーマットで保存されているため、他のツールに移行しようとすると大変です。エクスポート機能は用意されていても、それを他のツールで読み込むには変換が必要です。
2. インターネット上に保存されること
最近では日本中どこにいてもインターネットに接続できる環境が整いつつありますが、いまだに外出先だとネットワークが遅くなることはあります。ネットワークに接続できていても、これらのツールが障害でダウンしていると、自分のノートにアクセスできないのです。
利用していたサービスが終了してしまうと、上記の2つの弱点により、自分で作成したノートが見られなくなったり、追記できなくなったりします。この2つの弱点を解決するのがMarkdownという記法であり、それをローカルに保存して便利に使えるObsidianというツールです。
本書では、Obsidianの基本的な使い方だけでなく、デジタルでノートを管理するときの考え方や、Obsidianのプラグインの使用方法、活用法などを幅広く紹介しています。
Markdownのようなテキスト形式でライフログやノートを管理するメリットを知り、ローカルで動作することによりサクサク動くノートアプリ「Obsidian」をぜひ活用してみてください。
対象読者と対象読者でない人
本書では次のような人を対象としています。
ライフログやノート術に興味がある人
Markdownをノートに使ってみたい人
Obsidianの活用法を知りたい人
ツールを自分好みにカスタマイズして使いたい人
次のような人は本書の対象ではありません。
会社など複数のメンバーでの情報共有を考えている人
ライフログやノートなど記録することに興味がない人
Markdownは好みに合わず、他の記法で書きたい人
標準設定で使えるツールを探しており、カスタマイズを意識したくない人
AmazonでもKindle版を販売します
上記の技術書典のサイトでは、紙の書籍とPDF版を頒布します。
しかし、ITエンジニアでない方は、技術書典のサイトに会員登録することをためらう人がいるかも知れません。
そこで、本書はAmazonでのKindle版も用意しています。
こちらはリフロー版なので、画面のサイズに応じてレイアウトが変わります。
スマホで読みたい、という方はこちらの方が読みやすいかも知れません。
紙やPDFで読みやすいようにレイアウトした本なので、個人的には紙やPDFで読んでほしいという思いはありますが、「電子書籍はKindleで管理したい」という方はKindle版を読んでいただければと思います(こちらも技術書典に合わせて9/10の配信を予定しています)。
最後に
本書の内容の一部には、noteのマガジン「Obsidianの活用法」の中で書いていたものを加筆・修正したものもあります。
ぜひ合わせてご覧ください。
他にも、技術書典13では新刊『インボイス制度に備える!フリーランスエンジニアが得する制度、損する行動』と過去に執筆した『Composerの教科書』も頒布します。
当日(9/11)は池袋サンシャインシティでお待ちしています。
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