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海外駐在帯同の妻に語学力は必要か

例えば、夫の海外駐在に妻が帯同するとして、妻はその国の語学力は必要なのか。今は翻訳機もあるし、アプリを駆使すればほとんどのことが画面上で完結してしまう。仕事で使うわけでもないし、その後何の役に立つのか?その国の言葉を得る意味を見出すのはなかなか難しかったりするように思います。特にその国に縁もゆかりも憧れも希望もなければ。

私の場合、中国赴任当初は正直、中国語に全く興味がありませんでした。そもそも私が希望した行先じゃないし!っていう。これから中国語使う予定もないのよ。はぁ、、、英語圏がよかったなーと思い続けていました(英語は少しできるので)。半ば拗ねてもいた?

そんな私も結果的には中国語は「サバイバルレベル」に得て帰ってきました。なぜかというと。「不利益を被らないための語学」は必要と感じたからです。

現地に辿り着いて3か月くらいして、初めて一人で買い物をしに行った時のことです。目的は子供の靴の購入。大型ショッピングモールのスケッチャーズ専門店に行ってみました。ここなら靴を買うくらいの英語は通じるだろうと思ったから。色とサイズを指定してものは「これ」って指させば行けるでしょ。と。

ところが、
中国の靴のサイズ表記は「センチ」でもなければ「インチ」でもなかった!あわててスマホ検索してサイズ計算したものの、サイズと色を英語で言っても通じない!店員さんが眉間にしわ寄せてる…。それでも店員さん努力してくれました。スマホの翻訳機能を使って会話を試みてくれたのです。しかし、なんやかんややり取りしつつも全く通じない。「ここに向かってしゃべりな」とスマホアプリを向けられ、しゃべってみたもののエラー…。(今思えば、「私は日本人」とも言えなかったので、韓国語など別の言語を読み取るようになっていたのかもしれません。(笑))

そして、最終的に店員さんから向けられたスマホ画面に表示された日本語文字は
「困ったことだよ」
でした。
    
OMG
   
「困ってるのは私だよ!!!!」
そう叫びたかったけど、それも通じない虚しさと言ったら。

チーン。と音が聞こえました。結局手ぶらで帰宅。
    
玄関に並んでいた子供たちの古い靴が
小さくなって、ボロボロになっていて、
「小さくて痛い」という子どもたちの顔と重なって
私に火をつけました。

ごめんよ、かーちゃん収穫なしで帰ってきちゃったよ…。 
靴くらいはちゃんと買えるようになるからね!
ちょっと待っといてね!!!

こうして、「靴を買えるようになること」を目標に中国を勉強し始めました。1,2,3,4という数字すら中国語で言えないまま渡航した自分も今では凄いと思うけど、「必要だ!」と実感してからの習得熱がちゃんと出るから焦る必要はない。と言うのが私の持論です。

お陰様で、今は中国語ですらすらの会話はできなくても「不利益は被らない」=「これは違う。」「ちょっと待って。」「わかる人に聞くから進めるな!」的なことは言えるようになりました(笑)。そして、帰国後もなんだかんだで中国語がすこーしできることが役に立つのですよねー。中国は日本と近いから切り離せないですものね。13億人がしゃべる言葉を少しでも知っていることは伊達じゃない。

副産物的に手に入れたサバイバル中国語ともともと少しできる英語、履歴書で目立つほどの書き方はできなくても自分で活かしようはいくらでもあるなと思っています。特にフリーランスの私は自分次第。来年はこの語学力「こんなところで活用できちゃった」を記事にできればなと思っています☆

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