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40-60代女性向けセカンドライフ&キャリア選びの #セカ活 コミュニティ「セカミー」を始めます

はじめまして。セカミー代表の増田と申します。
1991年生まれの30歳で、これまでは出版社やITベンチャー企業で企画職として勤めていましたが、昨年の夏に会社を退職し起業を決めました。現在は今年9月の「セカミー」のリリースに向けてサービスづくりを進めています。

▼増田の自己紹介はこちらから

※こちらは2021年夏の記事です。その後のセカミーについては以下からどうぞ

セカミーとは?

「セカミー」は40〜60代女性向けの”セカ活”コミュニティです。セカンドライフ、セカンドキャリア何をするか決める活動(=セカ活)をテーマにした新しいサービスです。

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子育てや仕事が一段落した女性が、次にやりたいことを考え、選び、行動するまでを支援します。

なぜ40〜60代女性?

30歳の私が代表を努める組織が、なぜ40〜60代向けのサービスをつくるのか。大きな理由は以下の2つです。

【1】社会的な課題の大きさ

1987年に大学に通うことができた女性はたった7人に1人*a(2019年は2人に1人以上)。女性の働き口は男性をサポートする一般職が主で、男女雇用機会均等法の施行前後で差はあるものの、結婚/出産と同時に仕事を辞めて、家族のために生きるのが当時の「普通」でした。

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そのような当たり前を重ねた結果が、現在の男女間の賃金格差、雇用形態の差、中高年女性のメンタルヘルス問題*bです。
真面目に頑張って生きてきた女性たちが、社会の中で居場所をなくし、本人たちすら自分の力を信じきれなくなっている現状に私は強い違和感を覚えます。

【2】自分自身の母との体験

二点目は私自身の体験です。私が家を出て数年後、母と数ヶ月暮らす機会がありました。以前とは違い、一日中ため息ばかりつき見るからに「不幸せそう」なオーラを出す母の姿は衝撃を受けた私は、思い切って直接話し合うことに
「これからの人生に関する企画書」片手に数回にわたり向き合った結果、母はやりたいことを見つけ、20代の頃からの夢だったインテリアコーディネーターの学校に入学することを決めました

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(▲人生初のマイPCを開封する母)

コロナで入学が1年遅れたものの、いま自分だけのPCを持ち20代、30代と一緒に学ぶ母は猛烈に輝いています。この経験から、健全な期待をかけてくれる他者と自分に向き合い行動すれば、何歳であっても人は変わることができる。行動しないのはもったいないと強く感じるようになりました。

なぜセカンドライフ選び?

では40〜60代女性に向き合う手段がなぜセカンドライフ/キャリア選びという切り口なのか。当事者以外の方にも、子育て後の女性が置かれる状況を想像していただきやすくするためひとつ質問をさせてください。

Q:あなたの人生の転換期はいつですか?

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受験、就活、妊娠・出産……様々な回答があるかと思います。

一人の人間の人生にはたくさんの節目があります

・高校3年生になったら、受験
・大学3年生になったら、就活
・結婚したければ、婚活
・人生の終わり方を考えるなら、終活

(私を含め)多くの人は、年齢や状況(節目)に応じた「型」に沿って人生を前に進めていきます。そして型に対応する形で、新しいサービスは生まれていきます

就活なら「リクナビ」。婚活なら、最近流行のマッチングアプリ「ペアーズ」「タップル」「With」。プロポーズされたら「ゼクシィ」、なども分かりやすい例かもしれません。

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私の場合、大学3年生=就活という型があったからこそ、自分探しの一人旅に出て、自己理解のために日記をつけ(▲大学時代からつけ始めて最近70冊目に突入しました)、企業でインターンをして自分の好きや得意に気づくことができました。

しばりが強すぎる型は考えものですが、緩い型があることで初めて見えてくる自分のやりたいことや、新しい選択・行動もあるのではないでしょうか。

型が存在しない、子育て後の女性のセカンドライフ/キャリア選び

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しかしこれだけ発展した社会の中で、いまだに型が存在しない領域というのもあります。その一つが「50代、60代女性のセカンドライフ/キャリア選び」です。

数十人の40〜60代の女性に聞き取りする中で、私は彼女たちの多くが子どもが独り立ちしたあとの数年〜十数年、言語化できないモヤモヤを抱えて苦しんでいることを知りました。

「心の中の大切な部分が、ぽっかり抜け落ちてしまったような感じ」
「子どもが家を出て自分には"何もない"と気づいてしまった」

結婚してから、人生の大部分を捧げてきた子どもが家を出たあとの欠乏感は計り知れません(心理の世界ではこの状態を「空の巣症候群」と呼びます)。

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喪失感を超えて、なんとか前を向こうと決めた女性たちが次にぶつかるのは「自分のやりたいことがわからない」という、一人で答えを出すにはあまりにも大きく抽象的な課題です。

「セカ活」を切り口に、40〜60代女性の存在感を高める

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そこで、私たちはセカンドライフ/セカンドキャリア何がしたいか考え選ぶ「セカ活」という新しい型と、それを実現するコミュニティサービス「セカミー」をつくり、子育て後の人生を自分らしくはつらつと生きる女性を増やすことを目指します。

いま社会の中で”ないこと”にされている40〜60代女性の存在感や発言力を高めることで、社会全体のムードを変えることが私たちの目標です。

運営メンバーの悩みごと

現在、「セカミー」は5人のメンバーでリリース準備をしています。

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皆、このテーマに対して想いを持つ志の高いメンバーですが、このまま私たちだけでつくると、どうしても当事者の目線が弱い、独りよがりなサービスになってしまうのではないかと不安も感じています

セカミー「つくるプロジェクト」開始!

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そこで、私たちと一緒にセカミーをつくってくれる40〜60代女性("セカ活世代"と言わせてください)の方を募集します。題して「つくるプロジェクト」です。

セカミーは、当事者の方の意見に一から向き合ってつくっていきたいサービスです。ときには皆さんのご指摘を受けて、サービスのこれからの進め方を変えることも多分にあると思います。

【第一弾】アンケートを使ったアイデア出し(※アンケート締切済)

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記念すべき第一回目の企画は、アンケート経由での意見の投稿です。

・お子さんが一人立ちされた際の心情
・その後のご自身の変化
・現在の状況
・セカミーに求めること

など、無記名で5分ほどでお答えいただける内容となっております。

さいごに

長い文章(3545文字!)にここまでお付き合いくださりありがとうございました。
「セカミー」を始めてから、ひとつ気づいたことがあります。それは、これまで世に出てきた40〜60代女性向けの製品、サービスの多くは当事者不在の環境でつくられてきたということです。

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改めて「セカミー」は当事者の方と一緒につくっていきたいサービスです。新しい流行、世の中の流れを私たちと一緒につくってくださる想いのある方の「つくるプロジェクト」へのご参加を心からお待ちしています!

セカミー世代「以外」の方へ【さいごのさいごに……】

私の目標は社会のムードを今よりも生きやすく変えることです。今回は50代、60代のお子さんがいる女性を最初のユーザーとして考えました。しかし「女性」「男性」「生徒」「部下」といった役割と「普通でなくてはいけない」という社会のムードに圧迫されているのは、ほかの世代/ジェンダーの人も同じです。役割の奥で眠る本当の「私」(セカンド+ミー)を見つけ出し、抱きしめたいという感情は誰もが持つ根源的な欲求だと思っています。

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セカミーは決して50代、60代女性のためだけのサービスではありません。この社会で生きる、あらゆる生きづらさをかかえる人たちが呼吸しやすくなる第一歩として、40〜60代女性のセカンドライフ/セカンドキャリア選びに向き合うセカミーを応援していただけると嬉しいです。

具体的には(いきなり俗物っぽくなり恐縮ですが)、50代、60代のお母さまやお知り合いがいらっしゃる方、もしよろしければこの記事やアンケートのURLをシェアしていただけますと大変幸いです……!

以上です。これから皆さんと一緒にチャレンジできることが楽しみです。
よろしくお願いいたします!

注釈)
*a 文部科学省「学校基本統計」より
*b 2017年 厚生労働省「患者調査」より。40代女性、60代女性、50代女性はうつ病、躁うつ病患者の男女年齢別総患者数トップ3

※ご質問等ございましたら以下からお気軽にどうぞ。

▼その後のセカミーについて


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