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曇天の池袋を散策〜『奇事故』との出会い。

 こんばんは、蒼日向真澄です。
 東京というのは、こんなに人が多かったか・・・。と池袋駅で息苦しくなってしまう。歳かな。
 先日、久しぶりに池袋へ行きました。おそらく流行病が蔓延する以前に行ったきりですね。昔はちょこちょこ訪れていた東京も、今は年に数回レベルになってしまいました。

 さて、この日の池袋は曇りでした。予報では雪が降ると言われていましたが、滞在中に見ることはありませんでした。

・ナポリタンチキンカツ

 当初はカフェに行く予定でしたが、そのカフェが混み合っていたため別の場所を探すことに。ふらっと歩いていると、一軒の定食屋を見つけました。

 ここは定食屋兼居酒屋という雰囲気で、メニューもおつまみになりそうなものが多かったです。

 その中で、私はナポリタンを選びました。麺がもちもちしていて、トロッとしたケチャップが絡み合っていました。オプションで付けた卵焼きもおいしかったです。

 次の予定まで時間があったので、コーヒーで小休憩。

 てんぐ大ホール。気に入りました。

・散策

 目的もなく歩いていると、広々とした公園が見えてきました。ずいぶんと大きなマンション。東京はこれが普通ですね。

 街の隅にアートがありました。ストリートファニチャーと呼ぶらしいですね。ちなみにこの木材はサンシャイン劇場で使っていたものを再利用しているそうです。

 いったいこの少女は、何を見ているのでしょうね。

・奇事故

 今回池袋へ来た目的は、劇団かもめんたるの公演『奇事故』を観劇するためです。かもめんたるのコントが好きで、彼らが作り出す演劇に興味があったので、劇場まで足を運びました。

 簡単にあらすじを書くと、本作の主人公となる雉子がお父さんと一緒に催眠術師のショーへ足を運び、そこで将来なりたいものになれるといった催眠術をかけてもらいます。雉子は海賊の船長になりたいと言い、催眠術師がその望みを叶えます。しかし、催眠術師は過去に詐欺行為などを行っていました。その関連で借金を背負った挙句に自殺した山中という人物の息子が突然劇場に現れ、なんとこの催眠術師を舞台上で殺害します。これはこれで奇妙な事件ですが、問題は雉子です。雉子は催眠をかけられたままになってしまいました。さて、この後雉子やその家族はどんな運命を辿るのでしょうか、といった内容になっています。

 喜劇なのか悲劇なのか、おそらく分類をしてはならない作品でした。コメディ要素もあり、笑える場面もありましたが、海賊になった娘に対して苦悩する家族生き様や、乗り越えるために奮闘する先生や医者、雉子のことが好きな、障害を持つ青年との関わり合いなど、とにかく一人一人の心情がリアルに描かれていて、だんだんと奇事故の世界に引き込まれていきました。さすがう大さん(かもめんたるのネタを書いている方で、今回の脚本も書かれている)だなと思いましたね。面白かったです。

 それにしても、やっぱり生で劇を見ると、燻んだ感情に潤いが与えられるといいますか、感情が揺さぶられますね。これぞ人間が生み出す創造の理想だと思います。また舞台を観に行きたいです。

 帰りはピザまんを食べましたとさ。充実。

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