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アオマスの小説

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どんな一面にも些細な物語が存在する。それを上手に掬って、鮮明に描いていく。文士を目指す蒼日向真澄によって紡がれる短編集です。
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#物語

エンドオブザデイ 4 (小説)

 目が覚めると、空はすでに明るくなっていた。夜明けの到来は無事に訪れたようで、僕の手の感…

蒼乃真澄
2年前
4

エンドオブザデイ 3 (小説)

 グルグルと鳴門海峡みたいに渦巻きを生んでいくかと思えば、突然砂嵐が青空を覆って、この世…

蒼乃真澄
2年前
3

エンドオブザデイ 2−2 (小説)

 やはり同じように映像が乱れる。次に僕を待ち受けていた場所は、唯ちゃんの部屋と思われる空…

蒼乃真澄
2年前
2

エンドオブザデイ 2−1 (小説)

 僕を待ち受けていたのは、とある夏祭りの会場だった。そこに、浴衣姿の唯ちゃんがいる。髪を…

蒼乃真澄
2年前
2

エンドオブザデイ 1−2 (小説)

「唯ちゃん?」 『うん。覚えてる?』  その声がどこから響いているのか分からない。僕の家…

蒼乃真澄
2年前
2

エンドオブザデイ 1-1 (小説)

 可能性を見出せない未来なんて、川で無抵抗に浮かぶ空き缶と一緒だと思う。彼は流れて流れて…

蒼乃真澄
2年前
5

物も哀れ(短編小説)

 僕は大層正義感が強いわけでもなく、社会に貢献しようなど微塵も思っていない若者ですが、誰かが傷つく姿を見ることは好きではありません。それはたとえ些細な物であっても、同じ感情を抱くわけです。  さて、これは先日よく利用しているスーパーマーケットへ行ったときの話です。水々しく新鮮なフルーツがお出迎えしてくれる野菜コーナーから、今にもピチピチと動きそうな鯛が売っている鮮魚コーナー、今にもジュージューと音が聞こえてきそうなお肉コーナーと通りまして、サハラ砂漠のように渇いた喉を潤した

誰の家? (短編小説)

 クルクルと地球儀を回す夢を見た。はっきりとは覚えていないが、きっと目まぐるしく回転する…

蒼乃真澄
2年前
6

フィクションに恋してる (短編小説)

『タケル君。私、あなたのことが好きなんです』  彼女は僕にありったけの想いを告げる。ニコ…

蒼乃真澄
2年前
5

紡がれたハンカチ (小説)

1 『不思議なおばあちゃん』  空はずっと青い。小さい頃、僕は両親にそんな幻想を教わった…

蒼乃真澄
2年前
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