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アオマスの詩集

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フワフワと頭に浮かんでいる言葉たちを一本の糸にするように紡いでいき、詩にしてみました。様々な感情に揺さぶられながら、それでも言葉にしてみたい愛や希望などを詩にできたらと考えていま…
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#連載

夢のある世界 『マストピア』

今日もおやすみの時間が来た また明日 良い夢を見たいな 羊が空を飛ぶ 魚が買い物をする 宇…

蒼乃真澄
2年前
4

万人の傷 『マストピア』

この世界を生きる人間は みんなどこか傷ついている どうしようもない痛みを抱えて それでも明…

蒼乃真澄
2年前
6

妄想空間 『マストピア』

もしも理想的な自分になれるとして その代償に今ある身体を失うとしたら あなたならどうする?…

蒼乃真澄
2年前
6

麗かな休日 『マストピア』

休日に上野公園へ行くと おばあちゃんが綺麗な花を見て喜んでいた また ある人は噴水を上手に…

蒼乃真澄
2年前
7

散歩 『マストピア』

四月 僕はポケットに手を突っ込んで歩く 五月 ポケットに君がくれた苺味の飴が入っていた …

蒼乃真澄
2年前
4

サンシャインエブリデイ 『マストピア』

目を晦ますほど眩しい太陽の光の下 僕は雑多化した東京を歩いている 盛夏の太陽はジワリと暑く…

蒼乃真澄
2年前
6

光の河 『マストピア』

タバコを吸いに外に出ると 空には光の河が流れている  幾千の星が連なっていて 僕は世界が平和だと錯覚した 誰かが誰かを傷つけている 世界では今日も血が流れている 言うなれば闇 だけどそれが現実 それでも夜空は綺麗だったりする ユートピアを連想しながら 描ける夢はドラマチックだ それくらいわかっているけど 霞む景色が邪魔をするばかり コーヒーを飲みながら外に出ると 今日も空には光の河が流れている 明日こそは平和であれと願いつつ 僕は煌めく夜空を眺め続けた

自分解読書 『マストピア』

俺は誰か 僕は誰か わたしは誰か 人間は日々自問自答して 崩れていく 何が正解か 答えなど…

蒼乃真澄
2年前
5

日向夏(『日向夏』)

僕は一つの日向夏を買った 檸檬みたいな見た目で香っている そういえば 君も柑橘っぽい匂いだ…

蒼乃真澄
2年前
6

偶然のパレード(『日向夏』)

春風よ 吹き荒れてくれよ 大自然を踏み締める新人たちに 大空よ 快晴であってくれよ 身体中…

蒼乃真澄
2年前
6

日向は孤独な僕を照らす(『日向夏』)

暗い影に 一人寂しくしゃがんで 血の気のない肌だから誰も近寄らない 自分に温もりがないこと…

蒼乃真澄
2年前
8

迷い猫(『日向夏』)

猫がいる それも 三毛猫 多分この辺の子じゃない 迷い猫かもしれない その猫は寂しそうに鳴…

蒼乃真澄
2年前
5

ありふれた散歩道(『日向夏』)

ある老人がベンチに座って 天に息を吹く ランドセルを背負った少年が 全力で駆ける スナック…

蒼乃真澄
2年前
10

夜明け〜水やり(『日向夏』)

生きている限り  僕にも明日が来る 見たくもない未来を引き連れて だけどほんの少し希望を混じえて 様々なプレッシャーを抱えてきたけれど もう 背負っている荷物は捨ててしまっていい 精神が追い続けているのは煩悩ではなく プラトニックな愛 そして些細な幸せ 生きている限り 僕にも夜明けが来る 目が覚める瞬間に光を取り込んで あらゆる細胞を解放させる 人生は暗がりの散歩道だと知っているけど 路地に咲く一輪の花を見つけられたらいい 欲しがりさんには昨日でサヨナラをして 資本主義