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Zoom授業とこれまでの授業のあゆみ

オンライン授業をZoomで始めてから、2年が経ちます。

デジタルもアナログも得意なので、緊急事態宣言以降、業界の中でも先んじて取り組んできました。

僕が最初にラッキーだと思ったのは、「親御さんに(授業を)見てもらえる」ということです。

先生という人の多くは自分の授業を見られるのを嫌います。単発で張り切ればよい研究授業はともかく、日々の、普段の授業を見られるのは苦手なのです。まあ、負荷を考えると気持ちはわかります。

翻って、僕としては、近年、集団での大人数授業が流行らないことや、親御さんの大人数の見学がないことで、見てもらえる機会は減っていたのでまあちょうどよかったのです。

いかんせん、この業界は、親御さんが月謝を払うのに、授業を受けるのは子ども、という特殊性があります。

親御さんが日々、僕の授業を受けてくれるなら、より“この世界に塾は2種類しかない、それは、まなラボか、それ以外か、だ”が、リアルにわかってよいのに、とすら思うのですけれど。

惜しい。まあこれは仕方ないですね。

起業したての頃(2005年起業)は、集団授業がまだ生きていたので(地方に個別がやってくるのはかなり遅かった)、年度がわりの体験授業時には、十人単位で親御さんが一斉に見学してくれていました。

学校の参観日と同じような感じですね。

あの頃が大変懐かしい。

そして、アホみたいに鍛えられたわけです。

当時は、年度始まり時に、数箇所の塾の体験授業を受けて、その中から通う場所を決めるというのがフツーだったのですが、そこで一般の指標を遥かに上回る好成績を出してきて、今の僕があるとも言えます。

幸いなことに、”〇〇や□□も行ってみたけど先生の授業が受けたい”と、(親子共々)選んでもらえることができたのです。

当時、業界では、体験にきた半分程度の生徒が取れれば良いと言われていた年度初めの体験授業での、僕の達成率は9割を超えていたのです。

ラッキーというか、とてもありがたいことです。

起業2年目には生徒が100人を超えていたと思うのですが、(当然、先生は僕1人ではできないので複数人になっている)、“生徒が150人を超える頃までは体験授業はすべて自分で”やっていました。

そしてまた、ここでもひたすらに鍛えられることになります。

体験授業が多すぎて、先生自体を辞めたくなってこともありました。毎日のように体験が続くと、負荷はやはり大きいのです。

さらに、市外に多数の教室展開するに至るわけですが、オープンしたての店舗なんて、簡単に生徒が来てくれないので、立ち上げは、必ず僕が特攻隊長として現場に入り、当然、体験授業を自分でやっていました。

店舗出すたびに、引越し、引越し、体験授業、体験授業‥。

さらに、阿呆みたいに鍛えられるではありませんか。

あわせて、全国の塾からの見学や、自分で全国を廻っていた時期もあるので、

とにかく、ひたすら、鍛えられる日々を送ってきたことになります。

そんなわけで、僕がZoomでオンライン授業が始まって、最初にラッキーだと思ったのは、親御さんにも見てもらえる、というところだったわけです。

もちろん、今は、以前の集団授業バリバリのようなやり方ではやってなくて、

新たな先生像、授業スタイルになっているので、あまり魅せる授業とか、見た目のいい授業ではないとは思いますけれども。

これはこれで、今の、思考を深めていく授業、論理を積み上げいく授業、思考するとはどういうことかを身につけていく授業を、今の子どもたちのためにしっかりお届けできればと思います。授業をみられたくない先生の気持ちはわかるんですが、僕はちょっとそのあたりは、感覚や視点が違うということで。

(おわり)




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