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名もなきデータに眠る可能性の話(前編)

みなさん、こんにちは。
最近新しくMasstery部に加わった上杉と申します。

私は実は、数ヶ月前までは別の会社で交通機関に関する仕事をしていました。そのため、WEB上で多くの種類のモノを売るECサイトにはあまり馴染みがありませんでしたので、Massteryが扱うような大量データとはあまり接点がない仕事だったと思い込んでおりました。

しかし、Masstery部に加わってから視点が180°変わり、今まで見えていなかった(意図せず見落としていた)あのデータ達は宝の山だったのだと気がつきました。前編の今回はそんな体験から得た気づきを共有します。
みなさんの身近なところにも眠る「名もなきデータ」の可能性を発掘するきっかけになれば嬉しいです。

後編では、実際にデータを活用する際に読んで頂きたい
<データ利活用のためのおすすめの作業手順>について共有します。

既に前編(本記事)を読まれた方は後編へお進み下さい。


企業に名もなきデータが存在する理由

PCが本格的に普及し始めたのは実はもう40年も前のこと。
どんなにデータとは縁遠いと思われている企業様でも、実はPCの中には多くのデータが蓄積されていることがほとんどです。一方で、意識的にビッグデータを築き上げておられる企業様であっても、活用できる形のデータはごくわずかであることが多いのも事実です。

交通の仕事を思い起こすとまさにこの前者に当てはまる状況で、不特定多数のお客様を相手にしている業態上、社内に有用なデータなど存在しないと思い込んでいました。そのため所有しているデータはただの履歴であり、わざわざ名前をつけてまで管理して目にかける必要はないと思っていました。これがいわゆる「名もなきデータ」を無意識に抱えている状態だったのです。

名もなきデータの利活用とは

例えば交通事業者の場合、お客様の乗車した場所や降車した場所の情報は図らずとも自動的に蓄積していきます。お客様の名前も分からないため、そのデータをいくら覗き込んでも、裏から見ても何の意味もない単なる履歴情報に過ぎません。ですが、もしこのデータを利活用してお客様の動きを線で捉えられたとしたら、毎日帰っている駅は自宅の最寄り駅ではないか。この周辺に住む方はこの時期に○○へ行くことが多い。等の予測ができ、「名もなきデータ」が十分に事業に活用できる情報に生まれ変わるのです。

これは交通業界に限った話ではありません。例えば人材派遣業界では、いつどんな人が登録されて、どんなスキルをお持ちで、どの会社に紹介し、どんな契約内容を結んだか等の人材に関わるデータを蓄積されています。製造業では、工場で使用している機械はいつどのメーカーから購入したもので、工場のどこに設置されていて、いつ取替が必要なのか等のデータを管理している企業様もおられます。それらのデータも履歴として蓄積したものの、見返すことなく「名もなきデータ」として埋もれてしまいがちです。そういったデータこそ、利活用によって生まれ変わる可能性を十分に秘めているのです。

実際に、高速検索技術の活用について会話する中で「こんなデータがあれば活用できるのに…」とお客様の口からでたデータが、後日お客様のPCから見つかったこともあるくらいです。

名付けることからはじめよう

ではなぜ、こんなにも我々は保有しているデータの存在を把握できていないのでしょうか。大きな原因の一つとして、データの有用性に気づけていない点があげられます。

企業様の保有するデータには大量の項目が存在していることが多く、有用性の高い項目がそうでない項目に埋もれてしまっていることが多々あります。
結果として、人間の目はざっと全体を見て「”ほぼ“使えないデータ」と識別してしまうので見つけても名付けずに放置して、次に発見した人も「名もなきデータ」なので見る価値がないと思い込んでPCの奥底に埋まっていってしまうのです。

このようなデータは、保管場所や保管形式も統一されておらず、特定の部署だけが見られるようになっていたり、担当者だけが日々の業務に使用した限りで振り返ることのないデータとして箪笥(フォルダ)の肥やしになっているケースが多いです。これらは心理的な理由も含めて人が見返せない状態になっていると言えます。
もし一念発起してこういったデータを利活用するとなると、日々の業務で一度だけ使用する際には感じなかった、データが抱える課題点に気づきます。
この気づきこそが、データ利活用のための大きな一歩となるのです。


前編はここまでですが、
後編では実際にデータを利活用する際の作業手順についてご紹介します。
興味を持って頂けた方はぜひフォローをよろしくお願いいたします!

私達がご提供している製品「Masstery(マスタリー)」は、
多くの人手が必要だったデータ整備を自動化する画期的なデータクレンジングツールです。フォーマットの統一、カテゴリーの自動分類、独自の変換、差分情報の取得等、データ整備に必要なあらゆる機能をご提供しています。
Masstery 公式サイト:https://mstr.forcia.com/ (データクレンジング)
フォルシア株式会社 企業サイト:https://www.forcia.com/ (高速検索)

後編の記事はこちらです。




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