私が海外大学に正規留学した理由

わたしは現在、オーストラリアの大学に通い始めて3年目になろうとしている。

両親がワーホリで私が生まれる3ヶ月前までオーストラリアに住んでいた事もあり、小さい時からオーストラリアは他の国とは別格で、第二の故郷のような自分に近い存在だった。 

とはいえ、両親はわたしが生まれてから一度も海外旅行に行く余裕もなく、わたしはオーストラリアに行くまで一度も海外に行った事がなかった。

だから、いつかは両親のようにオーストラリアに住みたいという思いがずっと頭の中にあった。

そして、高校2年生の夏、わたしはオーストラリアの大学に進学する事を決めた。

わたしの高校は特に偏差値が高い訳でもなかったので、私の周りは皆、受験勉強を避け自分たちにあった内心で指定校推薦入れる大学に入る生徒がほとんどだった。
そして先輩達を見る限り、彼らも大学に入ると、ろくに勉強もせず、友達、恋人、お酒、バイトに明け暮れる日々、いわゆる人生最後の夏休みを送るのは明白だった。

そしてわたしも彼らとまったく同じような生活を送るのは予想が出来た。

だからわたしには日本の大学に行くという選択肢はまず無かった。

だから、わたしは当初、高校卒業後ワーキングホリデーでオーストラリアに行こうと思っていた。

しかし、両親が自らが大卒でない為、苦労したという事という理由で、「大学だけは出てくれ」と言われ、オーストラリアの大学に行く事を勧められた。

しかし、ご存知だろうか、海外の大学は留学生に対してとても高い学費を請求するのだ。

ここで疑問なのだが、なぜ日本の大学は留学生に対して日本人の学生よりも安い学費を提供するのだろうか?

オーストラリアに来てつくづく思うが、オーストラリアの大学は留学生に対してとても厳しく、現地の生徒達には優しいルールが多い。それは当然の事でやはりこの自国の国民を第一に考えるのが当たり前だからだ。

それを始めて感じた時、わたしは「なぜ日本は日本人にはなぜ海外の人に優しく、私達国民には厳しい、オーストラリアと真逆の事が起きているだろうか」とただでさえ不満な日本の政治に対してまた怒りが湧いてきてとても機嫌が悪くなった事を覚えている。

話を戻すと、両親は日本の大学よりも学費の高いオーストラリアの大学に進学する事を認めてくれたのである。

もちろんわたしも高校生ぐらいになれば親の収入がどれぐらいなのかは検討がつくもので到底オーストラリアの大学に進学される余裕がない事は分かっていた。だが、両親はわざわざ教育ローンを組んでまでオーストラリアの大学進学をする事を約束してくれた。

そして高校卒業をし、いよいよ渡豪を7月に迎えた2020年の3月、全世界で新型コロナウィルス拡大の為、渡豪が中止になり、頭の中が真っ白になった。

わたしは大学に入る前に語学学校に1年間行く予定だった。

しかし、それがオンラインに切り替えられ、週5回、一日の6時間の授業を1年間オンラインで行なった。そしてとうとう1日も語学学校のクラスメイトに直接会う事なくその語学学校を卒業した。

そしてまだオーストラリアへの入国日は未定のまま休みに入り、いよいよ大学入学まで1ヶ月を切った。

しかし、「わたしこのまま永遠に日本に居てオーストラリアの大学卒業しちゃうかもしれないじゃん」と急にこのまま大学をオンラインで続けるのがとても怖くなった。

その当時日本でも、わたしの同級生は全員オンラインで大学の授業を受けていて、みんなこの授業スタイルで本当にいいのかと疑問に思いながら、「でもだれも休学しないから、、」と全員そのまま大学生を続けていた。

しかし、わたしの場合、本来ならオーストラリアで今の生活とは違う生活を経験できている時間を奪われて、とてももったいないと感じてしまった。

またせっかく習った英語を授業前や授業後に実践する場所がまったくなかった。

テレビをつければ、stay homeだと言われ、外に出れない日々を送った。

とうとうどうしようもなくなった私は、
唯一の話し相手である愛犬に、英語で話しかけた事もあったが、と「こいついきなりおかしくなった」とばかりに逃げられた。

また、両親はほとんど英語を話せない為、まったく英語を使う機会がなかった。

一度、格安オンライン英会話を入れてみたが、わたしには向いていなかったため、すぐに辞めてしまった。

そしてとうとう、わたしは大学への入学を延期することを決めた。

その当時はまだ、パンデミックがいつ収まるのかなんて誰も知り由もない状態だったが、何年掛かろうとわたしはオーストラリアに入国できるまで大学には入らない事を決めた。

そして両親もそれを認めてくれた。

しかし、ここからが辛かった。
といのうもその時わたしは完全にフリーター状態で、少しでも学費の足しにしようとバイトを何個も掛け持ちしていた。
しかし、周りの友達はどんどん進級していき、1人だけ未来の見えない場所に取り残されている気がした。

ここからの話は次回に回します。




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