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散髪にお金かけたくない

お恥ずかしながら?人生で一度も美容院に行ったことが無い。

行ってみたいとは思うし、特に恐れを抱いているわけでもないが、どこか敬遠してしまう。成人式の時に、友達に美容院へ行ってみようという誘いを受けたことがあったが、それも結局いかずじまいだった。貴重なチャンスを逃したなと思う。

とは言いながら、美容院に自分が向かわない理由は自己分析済みだ。その理由は主に2つあると考えられる。

まず、美容院はオシャレな人が行くところというイメージがある。オシャレな人がオシャレな服装で行って、オシャレな雑誌を読んで、オシャレな美容師さんと楽しげに会話をする。そんな勝手なイメージを持っている。

むしろ、髪を切ったり、染めたりする場所というよりも、オシャレな人がオシャレな空間を楽しみ、また、美容師さんとの会話を楽しむことが第一の目的であろうと勝手に思い込んでいる。だから、カットするだけで4000円も5000円もするのは、そのオシャレ空間へのペイであり、美容師さんとの楽しい会話へのペイだと思っている。

また、「美容院」「美容室」という名前もどこか「美容意識が高い」ような印象を受けてしまって、それらから程遠い私には入りづらさを感じてしまう。

二つ目の理由として、単純に料金が高いということだ。毛染めやパーマをするならまだしも、なぜカットだけで数千円もするのだろう。やはりオシャレ代なのかわからないが、1ヶ月半から2ヶ月の頻度で散髪をする私のとってはコストがかかりすぎてしまう。

では、そんな私はどこで散髪をするのかというもっぱら理髪店で散髪をする。理髪店の方が安く済ませられるし、顔剃りをしてもらうこともできる。顔剃りは美容師の資格ではできないらしい。

高校生の時までは近くの安い理髪店に通っていた。850円という破格の値段でカット、顔剃り、シャンプーをしてもらえるが、スタッフも客も男性ばかりで年齢層が60歳代、70歳代という世界なので、オシャレな髪型をお願いできそうにはなかった。ただ、学生の頃は野球をしていた都合からいつも坊主にしてもらうだけだったので、特に失敗したとかは無かった。

大学生になると、少しオシャレな髪型にしてみたい気持ちもあるので1500円のカットの店に1ヶ月半ごとくらいで通った。内容は高校生の時と同じでカット、顔剃り、シャンプーで1500円だ。この1500円の店の利点はスタッフが20代〜40代の人がほとんどのため、してほしい髪型(例えばツーブロックなど)が伝わりやすいということだ。

社会人になってからもその1500円カットの系列に通っていたが、ある時からじわじわ値上がり
が始まった。1600円の時まではなんとか通っていたが、「1600円+税」の表示になったり、「1800円」になった時はもう通うのを辞めた。

ここで気がついたのはインドカレーのランチ(以下、記事参照)と同じく、自分の中での散髪の基準価格が1600円程度に設定されていたこと。また、顔剃りやシャンプーは今まで「気持ちがいいから」という理由で付けていたが、別にどちらも自宅でできることであるし、カットだけの店なら安いところが他にもあり、必須のサービスでは無いということだ。



それらを受けてここ最近はQBハウスというカットのみの1200円のお店に通っている。

お店では順番が来たらカットをしてもらい、後はシャンプーも顔剃りも無い。カット後は巨大な掃除機で頭を吸引されて終わりだ。

確かに吸いきれない髪の毛も多くあり、気持ち悪さはあるものの、すぐに帰ってシャンプーをすればいいだけだ。結局はシャンプーも顔剃りもあくまで付加価値でしか無い。カットができればそれで良い。

腕前は確かに店舗やスタッフにかなり左右されるが、凝った髪型にするつもりは無いため十分である。一応は、資格を持ったスタッフさんが切ってくれるので、まったく違う髪型になるなどはあり得ないだろう。

QBハウスに通うようになってから、散髪にかかるコストをかなり削減できているのでとても満足である。そもそも爪は無料で切れるのに、髪にはお金をかけるというのがよくわからない。流石にセルフカットとまではいかなくとも、個人的にはなるべく安く済ませたい分野である。


誰しもが一定期間ごとにやってくる散髪の機会をどう捉えているのだろうか。なるべく安く済ませたいという人もいるだろうし、いやいやお高めの美容院に行くことが良いリフレッシュになるという人もいるだろう。消費者の間には個人差が大きくあるということを散髪を巡る捉え方から改めて知ることができる。誰しも伸びてくるモノなのにその差が生まれるのはおもしろい。

私もいつかは美容院に行ってみようかと思うが、その決心がつくには何か大きな理由が要りそうだ。しばらくはQBハウスを渡り歩くことになるだろう。



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