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私を救った「スマホ決済」

この前、仕事前に職場近くのセブンイレブンへ寄った。いつも買う缶のコーヒーを持って、レジへ向かった。普段、コンビニやスーパーでの買いものはもっぱらクレジットカードを使用するので、この日もクレジットカードで支払う予定だった。

レジへ向かう途中に財布をリュックから取り出そうとすると、なんと財布がない。パンコーナーの前で立ち止まって探したが財布はやはりない。思い出した、家に忘れてきたのだ。

前日に買い物へいくために、大きめのリュックに財布を入れて、入れっぱなしになっていることに気づいた。私が財布を忘れるのは数年に一度のことだが、この日は忘れてしまったのだ。財布にクレジットカードもデビットカードも現金も全て入っているので、私には定期券(チャージ額なし)しかない。

それに気づいた時、私はすぐさまUターンして飲料売り場に戻った。そしてコーヒーの扉を開けて、元の位置に戻した。そりゃそうだ。お金が無ければ私にはこのコーヒーを飲む権利は無いのだ。あとはもう万引きするしかないが、そこまでしてでも手に入れたいコーヒーではなかった。

店を出ようとしたその時、あることを思い出した。スマホの中にメルカリの売り上げ(約8000円)があることを。私は使用したことがないが、メルカリにはメルペイというキャッシュレス決済があるのだ。一か八かの掛けで私はコーヒーをもう一度持って、レジへ向かった。

スマホを使ったキャッシュレス決済は使用したことが一度もなかったので、私はレジで「メルペイ使えますか・・・?」と恐る恐る小さな声で聞いた。「メルペイ」と発音したのもこの時が初めてだ。するとおそらくメルペイを知らないオジサン店員は「スマホのバーコードを読んでみないと分からない」という旨のことを言った。

緊張しながらバーコードを読み取ってもらうと明るめの効果音がレジから鳴った。どうやら決済ができたようだ。こうして私は何とか無事にコーヒーを手に入れることができたのだ。



私は普段、現金とクレジットカードしか使わない。クレジットカードはVISAやMasterなどブランドが確立されており、歴史もあるので信頼がおける。しかし○○ペイは色々ありすぎて分からないし、何よりチャージの必要や残高が勝手に消えるのではないかと思ってしまい苦手だった。

だが、今回の一件で○○ペイ系のスマホキャッシュレス決済も案外悪くないなと思ってしまった。確かに比較的、新興的な支払い方法であるので信頼性には欠ける。またスマートフォンという媒体に依存する支払い方法であるので、スマホを紛失した場合や電源が切れてしまった場合には何もできなくなってしまう。

そうではあるが、それらを考えても利便性の方が遥かに高い。「信頼性に欠ける」というのは結局は主観の話であり、スマホも充電が切れるまで使うことは私に限ってはない。

また今回使用したメルペイはメルカリでの売り上げが即時的にダイレクトに支払いに利用できる。今までは振り込み申請をして、振り込み手数料を払って、自分の銀行口座に振り込まれるのを数日待って、ATMでお金を下ろして初めて使うことができるというプロセスを踏んでいた。それに比べるとメルペイの手軽さは圧倒的だと言える。


当たり前であるが、別に普段から◯◯ペイを始めとするスマホ決済を使用する必要はない。利用したいと考える人が利用すれば良い。ただ、私のようの普段からスマホ決済を使わなくとも、使い方を確認しておいたり、緊急で使えるお金を用意しておいたりするのも悪くはない。私の件のように救世主になりうる場合もあるからだ。


バーコードで瞬時に支払い

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