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当たり前

少し離れた町まで車を走らせていた。

そこでふと思ったことを書きます。

平日の昼間、今までだったら必死に働いているところなのに気ままに買いものに行く。

(部屋で過ごす時間が増え、床に座っているか寝ているか…とにかく最近腰が痛い。だからソファを買おうと家具屋さんに出掛けた。)

休職した当初、働いていない自分はだめだ。

平日にふらふら買いものに行って誰かに見られるのではないか。

そんな不安に駆られていた。

今でもそう思う自分がいることに変わりはないが

自分を責めることはなくなった。


そして、もう一つ。

当たり前なんてない、全て有難いということ。


寒さをしのげる家がある。

温かいお風呂に浸かって、ゆっくりできる。

温かいご飯を食べられる。

家族が近くにいて、喧嘩をしながらも心配をしてくれる。

友達が居る。

そして何より、心と体が健康で働ける。

何もかもこれまで当たり前に思っていたことが

実は、こんなにも有難いことだったなんて、思わなかった。

いや、分かっていても忘れてしまうのかもしれない。

風邪を引いて寝込んだ時に、元気が一番と感じるように。


人生を振り返っても、中学高校と勉強と部活に明け暮れ、

大学ではほどほどに遊び、採用試験に合格するため必死に勉強をして、ボランティア活動に参加していた。

新卒で採用試験に合格し、7年間真面目に教職の道を歩んできた。

そういえば、私、立ち止まって考えたり休んだりしたことがなかった気がする。

きっと神様が休みなさい、今までまわり道もせず走ってきたんだからと

言っているのだとも思う。

自分が働けなくなって、働きたいと願い、それでも難しい現状。

これまで働けていたことは当たり前なんかじゃなかった。

有難いことだったんだ。

そう思うと、生きていることは当たり前じゃない、有難いことだ。

そして、やっぱり行き着くところは

自分を大切にする

たった、それだけだ。




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