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親の責任はいつまで

 先日、勇気を出して、母親に結婚したい旨を伝え、その週末にアパートに両親が来ました。誰も結婚の話題を出そうとせず、もやもや。しびれを切らした私が

 「で、何、聞きたいことあるんやないん?」

父の第一声は

「まだ早いんやない?」

30になった娘の結婚に「・・・早い?」

父の考えには未だに納得がいっていません。

その早いというのは、私のためではなく、自分のためだと感じました。

30になり、経済的に自立した娘の結婚に早いの一言で片づける。

心配している気持ちも分かるけれど、もう解放してくれと心底思った。


私は3人兄弟の末っ子、兄が2人。

 大学まで実家で暮らし、社会人になって一人暮らし(県内)、月に数回は実家に帰り、経済的にも社会的にも自立した生活を送ってきた。親からすれば、花丸の親孝行な娘だと思う。私は、きっとそうしたら親が心配しない、喜ぶと思う道を選んできた。

 父は、10数年間単身赴任をし、母が兄弟3人を育ててくれていた。月1回だけ家族のもとに帰る交通費が会社から支給されるため、兄や私の部活の送迎などに合わせて帰ってきてくれていた。だからか、寂しいと思ったことは一度もない。兄弟が3人居ても、自分だけ愛されていないなんて思ったことは一度もない。両親にはここまで何不自由なく育ててくれたことに感謝している。

 しかし、母の強すぎる責任感とキツい性格は、大人になってからの私には理解できなかった。以前の記事でも書いたが、一人で3人を育てる責任感からなのか、こちらの意見を受け入れようとする姿勢はない。

 それが今回の結婚に対しても同様に表れている。本当に子どもを信じているならば、心配だけれど、「あなたが選んだ人なら…」と言うだろう。

 しかし、父の返答に加え、母の唯一の返答は、

「向こうのお母さん、どんな人?」

 (え…私は誰と結婚するの?)


 彼とは付き合い始めて半年、出会ってからはもう1年以上経っている。職場での出会い(職場恋愛ではない)で1年間ほぼ毎日顔を合わせていたので、人となりはお互い分かっている。彼は年は一つ下だが将来を見通して、きちんと貯蓄もしている、仕事も出世コースに乗り、スキルアップをするために勉強し、試験を受けている。何より、私のことを家族より理解してくれている。

 30にもなった娘の結婚、1年半以上知っている間柄の関係性に文句を言い、結婚は認めないという親の心境がどうしても分からない。

 以前から子離れできていないことは長男や義姉とも話していたが、30にもなった娘から離れられない親というのはどうなのでしょうか。自分が大人になってから、両親について思うことが多々あり、不満に思うことが増えました。感謝しています、しかし、理解に苦しむことがあり、親の呪縛って恐ろしいと感じている日々です。




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