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取り入れたいと思う習慣の「活性化エネルギー」を下げ、避けたいと思う習慣の「活性化エネルギー」を上げる

ある行動を取るために必要とする心身のエネルギーのことを、ショーン・エイカーは、活性化エネルギーと呼んでいます。化学反応論の言葉を借りたものです。

メールをチェックしたり、息抜きの時間にニュースを見たり。これらの仕事の妨げになる行動が、時間を消費し、集中力を削いでいます。このような行動を意志の力で避けようとすると、意志の力がそのことのために消費され、却って仕事の効率は下がっていきます。

(引用はじめ)
私はテッドのパソコンから、自動的なログインのために記憶されているパスワードを消してしまった。またデスクトップのショートカットを削除し、アプリケーションのアイコンを空のフォルダの中に隠した。そしてそのフォルダをさらに別の空のフォルダにしまい、それをまた別のフォルダにしまった。言ってみれば、電子バージョンの「マトリョーシカ(ロシアの入れ子人形)を作ったのである。彼はある日オフィスで、冗談半部本気半分でこう言った。「近頃はメールチェックをするのが面倒でね、悩みの種ですよ」「そうですか。それは希望が持てる」と私は答えた。
(ショーン・エイカー、幸福優位7つの法則)

スマートフォンをケースに仕舞い、ケースを鞄の中のポケットに仕舞い、鞄をロッカーの中に仕舞ってから、机に向かう。不健康なおやつを箱に仕舞い、棚の奥に仕舞い、健康的なおやつを手に取りやすいところに置く。読みたい本を書棚から取り出しておき、稽古したい楽器をケースから取り出しておき、手元に置く。玄関にジョギング・シューズを整えておき、枕元にトレーニング・ウエアを置いて眠る。

意志の力はすぐに弱まる。避けたいことをするのに面倒を感じるように、そして、やりたいことをするのが一番楽に感じるように、身の回りを整えてみよう。

集中力を高めるこつの一つは、課題以外のことをするための活性化エネルギーを高めてポテンシャルの井戸を作り、その中に留まることだって訳だね。

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