アリゾナ砂漠の火事と外来種について+イラスト
米国アリゾナ州の砂漠では、夏の乾季になると火災が頻発するようになり、規模も年々大きくなっています。その原因はヒゲクリノイガと呼ばれる雑草でした。
https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2402794121
米国では、もともと家畜のバッファローの餌としてアフリカから輸入された植物のため、buffelgrassと呼ばれます。
バッファローの体に種子が付着し、アリゾナ州の広域に生息域が広がり、厳正植物や動物の生息環境を侵食しました。
冬の雨季には枯れ落ちて、春になると生き残った根から芽がでます。
そして、夏の乾季にはヒゲクリノイガは枯れ、着火剤として機能してしまいました。
砂漠の火災は人間だけでなく、原生植物や動物に対しても大きなダメージを与えます。特に株分けで増える多肉植物は、火災の後に生えてくることはありません。また多肉植物のみを餌場としていた貴重な昆虫や爬虫類も戻ってこないでしょう。
その一方で、ヒゲクリノイガの種子は火災に耐え、燃えた後に残る灰を養分として発芽してしまいます。
この勢いは止めることができず、現地の行政は、化学薬品による駆除を検討しているとのことです。
しかしこのヒゲクリノイガの生命力、使い方によっては役に立ちそうです。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
皆様も外来植物にはご注意ください。また次の記事でお会いしましょう。
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