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人の魂は〇〇が合わさるところにある。

〇〇に入るのはなんでしょう?

正解は、

「皮膚」でした。

皮膚が皮膚自身に触れるところ.折り畳まれるところに「魂」は生まれる。合わさった唇、閉じられた瞼、握りしめられた拳。合掌する手のひら、額に当てられた指先、重ねられた腿、締められた括約筋。そこに「魂」が生まれる。そのように「魂」はからだじゅうを駆めぐる     Michel Serres

これはなぜかというと、もともと皮膚は受精卵から細胞分裂をくりかえして人間らしい形になる途中で各器官に分かれていきます。はじめは、皮膚と脳はもともと同じものなのです。だから、皮膚には優れた情報処理能力があるのです。

感情は皮膚でつくられる。

皮膚はかつては五感のすべてを感じ処理することができる臓器でした。

やわらかいものに触れるとこころもやわらかくなり、硬い肌着などはストレスホルモンを増やし、病気に対する免疫力が弱まるのです。ほかにも集中力が低下すると言われています。

愛情をもって触れること、触れられることは、お互いにオキシトシンが分泌されるのです。

また、触れることは言葉以上に思いが伝わります。

例えば、言葉の通じない動物と接するとき、私たちはやさしく犬や猫を撫でます。優しく触れるという行為は心をいやし、なでる方もなでられる方も元気になれますよね。あれは、言葉ではなく大切に思う気持ちを相手に伝えて、それが相手にも伝わっているからなのでしょう。

また、言葉ではうまく慰めの言葉がみつからないときも、背中をさすったり、抱きしめたりしますね。

触れるってことは、すなわち愛情表現なんだってこと。

コロナで人と人のつながりが断たれ、言葉を交わすのも電話からメールへと変化していく今、どんどん人と人の距離は広がっていきます。

ストレスや孤独で心を病ませる人が増えています。そんな今だからこそ、言葉以上に触れ合い、抱きしめ、お互いを癒すことが求められているでしょう。

直接触れることができないときは、寄り添ってそばにいるだけでもいいのです。これは相手のためだけでなく、自分のこころをもいやすことにもなるのですから。


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