見出し画像

詩No.114「1001月のわたし愛して」


ずっと昔から直らない
寝起きに目を擦る癖
いつか大事なものが見えなくなるからって
やめようともしたけど


仕草 ひとつとってもわたし愛してよ
もう来週で9月も終わりよ
だからあなたとはそういうことよ


いつか忘れてきたわたしを返してほしい
純情って言葉を知らず知らずのうちに
身体に染み込ませてた
あの頃の健気なわたしを返してほしい
指の動きひとつで人は変わるんだって


別にそんなことは知りたくなかった


だから愛して 愛して 愛して
この狂い狂った背景と一緒くたにして
ちゃんと返して 返して 返して
醜さに嫌われたいつかの純白な造形を
華と添えて 返して

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?