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【人とうまくやる方法】人間関係を破壊する3つの要因~その1~

コミュニケーション力に自信がありますか?

私は内向的でしたがどんな輪にも入れていました。陽気なグループや、オタクなグループ、DQNグループ。
人間関係は広かったのですが、1人が好きなので深くはありませんでした。
それがいじめの原因だったのかもしれません。

社会人になって、ある一冊の本と出会いました。

ピープルスキル。

とてもためになる本でした。
人生で読んでよかった本ベスト3、人生に影響を与えた本ベスト3でもあります。

ただし、この本は530ページの大ボリューム。(辞典並です)
読書に慣れてない方には、読むのが大変だと思います。
なので、まずはさわりの部分だけまとめてみました。

でもその前に、すこしだけ私の実体験を聞いてもらえますか?

この本に書かれていることを実践してみると、しばらくのあいだ、友達と会話ができなくなったんです。

どういうことかというと、私が良かれと思ってやっていたコミュニケーションや、当たり前のように話していたことのほとんどが悪手だったからです。
つまり、この本を読んだあと、何を話していいのかわからなくなったわけです。一時的にコミュニケーション0になりました。

それでも実践を続けた結果、以前よりも人間関係が大幅に改善されました。
問題はコミュニケーション力ではなく方法だったと。多くの職場で働いてきましたが、マネジメントやコーチング、カウンセラー、メンターなどの対話が重要視されるポジションによく抜擢されました。
話しやすい、わかってくれる、コミュ力ある人と言われるようになりましたが、単にスキルを習得したからにすぎません。

あぁ、でも、勘違いしないでほしいのは、スキルといってもテクニックのような人をコントロールするあさはかなものじゃないってことを付けくわえておきます。

それでは、人間関係を破壊する3つの要因〜その1〜です。

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第1の要因 判断する

心理学者のカール・ロジャースは言います。

「対人コミュニケーションの大きな障害となるのは、人間に本来備わっている、人を判断する―すなわち、相手の発言に同意したり反対したりする―性向だと思う」
自分が性急に判断するような人間だと思っている者はまずいない。しかし、大衆の聴衆に対して、この傾向は案外広く認められている。

例えばこういうことです。

あなたは映画を見に行ったとします。誰かが「つまらなかったな」と言った時、ほとんどの人がこの意見に賛成か反対かの立場をとります。「いや、よかった思う」か「ぼくもそう思った」といった具合に。

またある時は、
「最近の自民党はかなり良識的だと思う」と言ったら、私の考えに賛成か反対か、もしくは「あいつは頭がおかしい」「なにもわかってない」と私に関する判断を下すはずです。

これらは何をしているのか。
判断するバリエーションは4パターンあります。

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①批判

私たちは、批判しなければ相手は変わらないと思いがちです。礼儀正しい子どもに育てるためにキツイことを言う。勉強させるには非難するしかないと考える。

私もうすうす効果がないってわかっていました。なので言ってダメなら無視するスタンスで生きてきましたが、それは別の方法を知らなかったからです。

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②悪口、ラベル付け

「ガキ」「老害」「あばずれ」「小言屋」など悪口がありがたくないことはあきらかです。
いっぽうラベル付けは「頭が良い」「天才」「美人」「アイドル」「やり手」「成功者」など名誉な響きを帯びているものがある。
しかし、ラベル付けをすると、より深く人間を知る気持ちがなくなってしまいます。目の前の人間をタイプとしてしか見れなくなってしまいます。

心理学者クラーク・ムスターカスは言います。

「ラベル付けや分類をすれば、相手を理解したような気になるが、じつは本質ではなく影をとらえたに過ぎない。自分や他人をわかっていると思いこめば、もはやありのままの現実を見ようとしなくなる。わからないという自覚がないため、努力を怠るのだ。
我々は常に自分や他人をラベル付けして型にはめるが、そのかわりに人間としての意味や独自の感情、それに内面的な成長や対人関係の成長などを見落とすのである。

ラベルやタイプ付けをすると理解した気になるが、それはほぼ間違ってるよって話。そして、私がギクっとしたのは、対人関係は成長するってことです。もっと仲良くなる可能性を忘れていました。
ラベルやタイプ付けをすると、仲良くなりたいって感じることも、仲良くしたいって好意も感じれなくなり、関係は停滞してしまいます。

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③診断

ラベル付けの一種である診断は何世紀にもわたって人類を苦しめてきた。フロイト時代以降、さらによく見られるようになってきた。
人の言うことに素直に耳を傾けず探偵のように隠された動機や心理的コンプレックスなどを探り出そうとする者もいる。

例えばこんな言葉たち、
「それは自己防衛的な態度だ」「あなたは自分を欺いている」「私を怒らせるためにやったのね」「嫉妬させようとしても無駄よ」相手を分析するようなまねをすれば、気分が悪くなりますよね。

私はこれをやりがちで反省しました。心理学などの勉強経験がある方に多いと思います。この分析はラベルづけに繋がってしまうので、隠された動機なんて読まなくていいんです。きちんと耳を傾けてましょう。


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④称賛

うそ偽りのない称賛は何でも有益だという一般的な認識がある。親、教師、マネージャーなど手放しで褒めたほうが良いと思っている者は少なくない。
したがって、称賛をコミュニケーションの阻害要因とみなすのは無理があるように思われる。
だが、ポジティブな評価はしばしばネガティブな結果を生むのである。
称賛は行動を変えるためのテクニックとしてよく使われる。本当の意図を隠して相手を褒めると、自分をコントロールし、操ろうとしていると思われて怒りを買う場合が多い

おだてられるのが嫌いな人いますよね。私もその1人です。

デビット・アウグスバーガーはこう述べています。

褒められても愛されているとは限らず、おだてられて操られる場合が多い。人を褒めるのはたいてい利用するためだ。裏をかく、出し抜く、あるいは甘い言葉でだますのがねらいなのである。

操るつもりがないならいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、こういうことありませんか?
「それほどでもないよ」「たいしたことないよ」「それは私の手柄ではなく部下のAさんだ」「運がよかっただけさ」「もっとうまくやれたんだけどな」謙遜と思われるかもしれませんが、称賛に対してわが身を守ろうとする慎重な姿勢から生まれる行為です。
褒められると何かを頼もうとしてるんじゃないか?って勘繰ってしまう時ありますよね。

ただ、どんな形の励ましも有害なのかと思うかもしれませんが、それは間違いです。
相手に対して肯定的な気持ちをあらわすのは対人コミュニケーションの重要な要素です。裏がないのなら、称賛ではない方法で肯定的な気持ちをあらわさなければあなたの好意は阻害されるということです。

まとめ

これまで、人間関係を破壊する3つの要因のうち、1つ目の「判断する」を紹介しました。判断するに該当するパターンは以下のとおりです。

①批判:
相手の意見に賛成か反対か、または良し悪しを決めないこと。
②タイプラベル付け:
あなたは(私は)こういう人、○○なタイプだから、と決めないこと。対人関係が成長する(もっと仲良く)ってこと忘れないでね。
③分析:
探偵のように発言の裏や、隠された動機なんてものを探さないこと。
④称賛:
褒め言葉は気を付けて。あなたが支配的な人間に映ってしまうかも。

どうでしたでしょうか。
これ以外にまだ2つの要因が残されています。

判断するでやりがちなパターンは、批判とラベル付けです。この2つをやめるだけでも大きな効果があると思います。

コミュ力なんて言葉に惑わされないでくださいね。足りてないのは方法(スキル)です。

第2の要因こちらです。
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