ましょ

最低な毎日の傷をつける場所

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最近の記事

夕烏

夕陽ってなぜあんなにも心を打つのだろうか。特段大したことはない。日中白く照りつける太陽が傾き、空気の層や光の反射でオレンジ色に見えるだけだ。それでも、今でも夕陽を見て思い出すのはあの頃の記憶だ。 何もかもが新鮮で、それでいて終わりのある生活。チャイムがなれば帰る時間で、また明日、と言って本当に次の日再会する。それが当たり前の生活。至る所に設置されたスピーカーから流れるチャイムは、何を言っているのかわからないくらい反響し、少しずつ夜がやってくる。電車の音が微かに聞こえて、何故か

    • シンプル

      おおよそ半年くらいかな、新曲が作れずにいた。 バンド活動が不安定で曲を作るしかないと分かっていたのに、何故か歌詞が出てこない。今年でもう21になるといったところだった。かなり焦っていた。早く売れなければ。家族にも迷惑・心配をかけるし、応援をしてくれてる人も少なからずいてくれている。売れるためにはどうしたらいい?答えはひとつだった。売れる曲を書かねば。その考えが思考を遮った。何を書いても嘘になるし、やっと書けた歌詞は嫉妬と憂鬱の汚い部分だけを吐き貯めたような、目にも当てられない

      • 「夜雨はいつか」

        今日もバイトへ行く。昨日も一昨日もバイトに行った。そして、明日もバイトへ行く。六月も半ば、梅雨入りし雨が続く。毎日が上手くいってるような奴でも嫌でも憂鬱になる。そんな天気だった。 毎日が上手くいっていない僕が憂鬱にならない訳もなく、今日も死んだ目で商品を通す。元々雨は嫌いだ。予定は狂うし、長い髪の毛は毛量をさらに増すし、なにより靴下が靴の中でぐしょぐしょになる。あの感覚は子供の頃から大嫌いだ。今日は珍しく朝から雨が降っておらず-それでも太陽は拝めないが-久しぶりに乗った自転

        • 音楽の価値

          ヨルシカがアルバム「幻燈」で形のない音楽のかたちをつくったけど、買ってみてやっぱり不便だなぁと感じる。digital releaseが一般的になって、「CDはいらない」「買うとしてもグッズとして」というのが当たり前になってきた。でも、サブスクしかり、幻燈しかり、インターネットの接続がないと聞けないし、幻燈に関してはアルバムの表紙の画像をカメラで読み取らないと聞けない。正直不便だ。(その不便さもn-bunaさんはわざとなのかもしれないけど) そもそも、音楽なんてただの規則正しい

          幻燈

          夏の肖像 指パッチンきもちいい メロディめっちゃいい めざましの音に使いたい 終わり方が不思議 都落ち ギターの音作りが最高 春泥棒の前の話かな?とか思ったけどそうでもなさそう 和風の作り方うますぎ丸 今回はシンプル目な曲が多めだな、って印象だけど同じような曲が一個もないのが本当にすごい。 間奏のsuisさんの咳がもうほんまにありがたい また聞いたことない歌い方。たのしそう。 ブレーメン コードとメロディ、歌詞全部がよよい 「同じような歌詞だし3番は飛ばしていいよ」笑 ラ

          言葉

          手を握っても、抱きしめても、どこか霧を相手にしているような。そんな気がしていた。あなたは嘘つきだ。大丈夫じゃないのに大丈夫っていうし、辛いのに笑顔でいる。全部、あたしの憶測だけど。ちゃんと聞けばいいのに、あたしはあたしでちゃんと話すことを避けてしまっている。よくないとは、わかってるんだけど。でも、あなたはやさしいから、やさしい嘘をつく。そのやさしい嘘にあたしは縋りついて、それを信じようとしてしまう。そうして段々と、少しずつ、二人はズレてしまって、取り返しがつかなくなっていく。

          「俺は最低だ」と考えたら生きやすくなった。

          度重なる忘れ物、無くし物、何も出来ない、したくない。時間はいつもギリギリだし、何度言われても直ぐに忘れる。そんな自分の性格が本当に嫌いだった。 小さい頃は「真面目だね」と言われて育った。その頃は真面目な自分を誇らしく思ってたし、みんな真面目であるべきだとも思っていた。でも、中学生になって自我が作り上げられてきてどんどんボロが出てきた。絶対に持ってくると決めた物を結局1週間持ってこなかったり、授業中何度叱られても眠ってしまうので必死に自分を殴って起きようとした。その頃から「自

          「俺は最低だ」と考えたら生きやすくなった。