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ステレオタイプ&アーキタイプ

※本ブログは3度繰り返して読んでいただくと情報が有益なレベルにまで浸透します。

あらゆる出会い、出来事、事象が相互作用である。そこには単一の影響が全てを決定した、ということはあり得ない。必ず2つ以上の影響力がぶつかり合ってその結果として出会いや出来事が形作られる。

だからこと人間という複雑な構造をした生命体はこの相互作用の性質に自ら精通しておくことが重要になる。ステレオタイプという考え方がある。たとえば、社長といえば〜な感じ、女子高生といえば〜な感じ、アメリカ人といえば〜という具合にその分類においての〜らしさを知っており、特定の人物をその型を通じて理解しようとする思考形態だ。

このステレオタイプとは別のもう少し根源的な分類法にアーキタイプというものがある。これは社会性を持った表面のアイディンティによって分類するステレオタイプとは違い、より抽象度の高い観点から分類するということだ。

例えばエヴァンゲリオンは神話を元にして作られているアニメだ。だからこのエヴァンゲリオンを構成している本質的な構造は神話というアーキタイプを利用している。そしてそのストーリーの中で登場する主人公やヒロイン、敵などの部分もまたアーキタイプであるが、高校生であったり、ロボットであったりという部分はステレオタイプなのだ。

アーキタイプは普遍性が高く、ステレオタイプは現代人にわかりやすい社会性がある。この二つのタイプをどのように使い分けながら物語を構成していくかが、作者の腕の見せ所というわけだ。なぜならステレオタイプのみではわかりやすいが深みが出ず、アーキタイプだけなら抽象的すぎて臨場感にかけてしまうからである。そして冒頭にあげた人間が起こす事象・出会い・出来事は全てこの

(ステレオタイプ+アーキタイプ)  × (ステレオタイプ+アーキタイプ)

のやりとりだと考えることもできるということだ。例えば私は30代の男性で経営者である。ということはそのステレオタイプはすでに世の中にはある程度イメージが確定されている。その一方でアーキタイプとしての私は時に神話を用いればスサノウ的であったり、オリシス的であったりするかもしれない。

すると、私は経営者としてのステレオタイプ、資本主義の中でお金を稼ぐ生き方をしながら、その活動の随所にアーキタイプとして神話的な影響力を降ろそうとしていく。

アーキタイプ
  ↓
ステレオタイプ
  ↓
実社会に普遍性が具現化

この実例として最もわかりやすい例がジャンヌ・ダルクである。農夫の娘として生まれたあたりはどこにでもいる一少女でありステレオタイプだ。しかしその少女がじきにフランスの国民的ヒロインになっていくあたりの展開はまさにアーキタイプ的であり、その背後に見える原型の形は大天使ミカエルそのものである。

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もし、ここまでの話の展開においてあなたが自分の記憶のファイルの中にステレオタイプとアーキタイプの2つの情報を持っている場合と、そうでない場合でどのような違いが生じるかをイメージしていただきたい。私たちは現代社会に生きており、その意味ではステレオタイプの情報やステレオタイプ同士としてのやり取り・コミュニケーションには散々馴染んでいる。しかし、これは裏を返せば我々はアーキタイプを知らなければ、決して今のステレオタイプ以上の存在にはなり得ないということだ。アニメ流に言い換えれば、自分の人生をモブキャラ止まりにするということである。

すると当然ながら、たとえ自分の目の前にアーキタイプの宿っている人物が座っていたとしても、自分はその型を知らないために、同じように相手にもステレオタイプとしてのコミュニケーションの形を無自覚的に強いてしまうことになる。

人生はあくまで多角度的、表面的、奥行き的な要素を視点を切り替えながら柔軟に流動的に咀嚼して進めていく必要がある。もし今日一日のあなたの生活の中にステレオタイプ以上の何かが光っているなら、それを大切に増やしていって欲しい。そしてその光を他者の内部にも見出し抽出するのである。



株式会社サイレントキングダム代表 新妻正幸


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