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『トップガン マーヴェリック』/やっぱレジェンドは凄腕!!

愛する作品である『トップガン』の続編。
新型コロナの影響で度重なる公開延期に見舞われたが、ようやくこの名作が公開された。
※若干のネタバレあり。

環境の変化

時代は無人機を主力とし、パイロットを不要とする方向に向かっている。
もちろん、生身の人間が危険を犯して戦地に出向くよりはその方がいい。
誰かと違って命令に背かないし。
でも、上位1%が集められたトップガンパイロットの優れた操縦技術がロストテクノロジーになるのは寂しい気持ちになる。
もちろん戦争なんてないのが一番だが、ここは複雑な心境。
自動車の運転でもオートパイロット技術が進んできており、次はそんな車が欲しいなと思う一方、若い頃に練習したヒール&トゥの技術が不要になるのも少し寂しい。
ゲームで使おう。笑

しかし今回はトップパイロットの生身の技術が必要なミッション。
どれだけRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が進んでも、人間が介在しなくては行けないシーンは残るのはどの業界も同じ。

レジェンドと新世代

パイロットであり続けたいマーヴェリック。
前作ストーリーの後も活躍を重ね勲章の数は増やしているが、たいした昇進はせず。
何度も規則を破ったり、何度も管制塔をかすめ飛んだりしてるから。笑
そんなマーヴェックをおじさん扱い、舐めた姿勢で接する新世代たち。
しかし実際空に上がると、生意気な若手パイロットを次々と撃墜!
格の違いを見せつけるマーヴェリックに、アラフィフの自分重ねて気持ちよくなる。笑
罰ゲームの腕立て伏せ200回をするときの悔しそうな表情に、マーヴェリックへの敵対心・猜疑心が、徐々に彼を認める気持ちに変わってゆく様が垣間見える。

ドッグファイト式アメフト

この作品で好きなシーンの一つ。
マーヴェリックはまとまらないチームを一つにするための訓練として、空中戦を意識すべく、ただのアメフトではなく攻守同時並行で行うドッグファイト式アメフトを採用。
ビーチでアメフトをして結束を固めるシーンは、前作のビーチバレーを彷彿させるシーン。
いがみ合っていたチームメイトたちが仲間になる瞬間。
上官に「で、どっちが勝っているんだ?」と聞かれたマーヴェリックが、「もう数えていません。」と返したのが印象的。
この日の訓練の本質は勝敗ではないから。
実際のビジネスの場でも、実務から離れたレクレーション等でチームワークを形成する機会はとても大事と思う。
関係ないが、全員バッキバキに身体を仕上げてる。笑

まとめ

前作同様、単なるスカイアクションではなく、登場人物の不安や葛藤、成長を中心に捉えた作品。
悪っぽい生徒と体当たりで向き合う指導者。
最初反発していた生徒たちが徐々に指導者をリスペクト。
この流れは『GTO』『ごくせん』『スクールウォーズ』『金八先生』等と同じではないだろうか。
そういう意味では、空を舞台とした壮大な学園モノとも捉えられる作品だ。

マーヴェリックのバディだったグース、ライバルパイロットのアイスマンなどの登場人物や、カワサキのニンジャ等、懐かしの前作要素も多く登場。
復習してからの鑑賞で、より解像度が上がる作品です。
※よければ前作のレビューもご覧ください。

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