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人を行動させる心理学を活用したプレゼン資料の作り方! その6

【動機付けの特徴を取り入れたプレゼン資料の作り方】

先ずは「5分間で終わるプレゼンテーション」の例で説明します。

5分間で終わるプレゼンテーション」の構成は「結論→理由→行動」ですね。

「結論」:ここでは、『方向性』を考えます。つまり『目的志向型』『問題回避型』かのどちらにも伝わる言い方です。

例えば「既存のお客を逃さず新しいマーケットを開拓する方法」や「自主退職者を減らし優秀な社員を育てる方法」「これまでのサービスを変更せず全く異なるカテゴリーを攻め落とす方法」などが結論となります。

理由」:ここについては、『主体性』『判断基準』を考えます。『主体行動型』には理由はいらないので、『行動分析型』を対象にします。
そのため、判断分析できるように客観的な数字のデータが必要となります。

また、『内的基準型』は自分の行動を批判されない限りは情報と捉える傾向にあり、『外的基準型』は情報を指示と捉える傾向にあるため、そういった意味でも具体的で客観的なデータをつけるとよいでしょう。

当然、インパクトの小さい方から大きい方へ、大きな枠から小さな枠へという「構成手順」は崩してはいけませんので注意が必要です。「動機付け」と「構成手順」のどちらが優先か?といえば、「構成手順」が優先です。なぜなら、構成が崩れると全くまとまりのないプレゼンになってしまうからです。

「構成手順」は戦略ですが、「動機付け」の内容は「戦術」の一つに過ぎません。戦術に惑わされて戦略が疎かになっては本末転倒であるため、優先順位を十分に考えてください。

行動」:ここについては、『判断基準』『選択理由』を考えます。具体的な行動案を提案しますが、ここもあくまでも客観的な情報を与えます。なぜなら、『内的基準型』は外部からの指示を嫌うからです。

しかし、情報として取り入れるため、実績(成果や採用されている会社数)などをちゃんと説明することにより『内的基準型』に正確な情報を与えましょう。そうすることによって他を気にする『外的基準型』の人にも伝わる内容になります。

例えば、「○○の様な実績があり、多くの企業から高い評価を得ていますので、ぜひご自身の目で一度確かめて判断してみてください」というような言い回しになります。

選択理由』については、これまでの行動を否定せず、かつ、新しい選択がある事を表現しなくてはいけません。そのためには、新しい行動が決して今の邪魔はしない事を説明し、新しい行動がより正解に近いことを訴えることができればよいでしょう。

例えば、「これまでの方法は最適な方法です。その方法に新しいこの手法を取り入れる事で、これまでの手順と同じ労力で、より効率よく結果を出すことが可能です」というような感じです。

それでは「起承結」タイプの場合はどうでしょう。

構成は「問題定義→理由→結論(行動)」です。この場合であっても「5 分間で終わるプレゼンテーション」と変わりません。

問題定義」では『方向性』を考えます。つまり『目的志向型』か『問題回避型』かのどちらにも伝わる方法で表現します。

理由」も『主体性』『判断基準』を考えます。当然、「構成手順」が優先ですので、「動機付け」が上手く両タイプに伝わる表現ができない場合は「構成手順」をしっかり組み立てましょう

起承結」タイプの場合、「結論」は「行動」に直結しますので、『方向性』を取り入れつつ、『主体性』『判断基準』で考えます

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