タイでのエピソード・その77
「タイ人は時間を守らない(守れない)」
…タイを知っている人なら誰もが経験したであろう「お約束」の洗礼を受け、我々は予約したホテルへと向かった。
そして早速、第2の洗礼が我々を襲う。
タイ名物、高速タクシー!(笑)
もちろん高速道路ではあるが、彼らはなかなかのスピード狂で、道路の種類お構いなしに飛ばせるところはガンガン飛ばす。
世界一の渋滞国タイにおいては、時間短縮という意味で非常に重要なのだろう(単に気が短いとも捉えられるが…)。
都内のバスが都合で右左折したり、道路の真ん中で停車するのなんて、もはや日常茶飯事。日本では考えられないね。
「超渋滞」という事実は、同時に「車>歩行者」の優先順位を形成した。
故に、単純に日本人よりもタイ人の命の価値は驚くほど安い。旅行ってのは本当に、色々と考えさせられる。
案の定、我々を乗せるタクシーも都内に入る頃には渋滞が発生した。
運転手が「チッ…」と舌打ちをした。ふむ、やはりこの人たちは気が短い…というか、究極的に「我慢弱い」のだ。日本人ってのは、本当に優秀な民族だねぇ。
そうこうしているうち、スクンビットのソイ11にある「グランドビジネス・イン」に到着した。
場所は歓楽街として有名な「ナナ」のど真ん中。バンコクの「夜」を楽しみたい男性諸君にとって、これ以上のベストスポットはない。
今回、我々は3泊4日のスケジュールで滞在する事になったが、トータルで掛かった金額はおよそ4,800THBほど。日本円にして大体2万円くらい。安い!
BTSナナ駅目の前のロケーション、スタッフのホスピタリティなどなど、ほぼ問題なし。ドライヤーなどは前もってレセプションに言えば貸してもらえる。シャワーの水圧も大丈夫。
唯一にして最大の欠点は、ホテルの目の前側が、爆音で深夜までバンド演奏するバーだということ。でもこれはナナのど真ん中にあるホテルとしては、いた仕方ないだろう。この条件でそこに文句を言うのは贅沢というもの。
私はタイ生活に慣れていたので、全く気にならなかった。反対側の部屋ならほぼ気にならないと思う。
時間を見ると、現地時間で既に1:30くらいになっていた。
すぐに寝ても良かったが、せっかく到着したことだし、カナヤンと少しだけ付近をブラつく事にした。
早速、果物売りの屋台に目がいく。
カナヤンはマンゴーを、私はスイカを注文した。
マンゴーだけを注文したつもりだったが、カナヤンには餅米が付いてきてしまった。タイでは伝統的な食べ方で、ただでさえ甘いマンゴーの横に、コンデンスミルクをたっぷりかけた餅米を添える。そりゃあー長生き出来ませんよ、あなたたち(笑)。
カナヤンは餅米だけ遠慮したが、マンゴーは美味しそうに食べていた。それでも一つたったの60バーツ(およそ240円)。ちなみに私は30バーツ(およそ120円)だ。
今は概ね、1タイバーツ4円で計算する。とんでもなく円が弱くなったが、それでも屋台で食べる果物はリーズナブルすぎる。こんな完熟したマンゴー、日本で買ったら一つ千円では買えないだろう。
その後、ナナでも有名な「ナナプラザ」に少しだけ、顔を出した。言わずと知れた、ゴーゴーバーが集まるスポット。
…が、流石に遅すぎたのか、ナナプラザ内の各店舗はほぼ営業を終了していた。
カナヤンは今回の旅で「一度だけでいいからゴーゴーバーがどんなものなのかを知りたい」と言っていた。それもあって、宿泊先をナナ界隈にしたのだ。
とりあえず場所だけは教えることが出来たので、我々はここで帰路につき、おとなしく寝る事にした。
それにしても…
腐るほどある。これはナナプラザ前の大麻ショップだが、バンコク市内の至る所に無数に点在していた。
大麻天国となったタイ・バンコク…これから一体、どの様な変貌を見せていくのか。
その事前調査の旅としても、私にとっては非常に意義のある旅行になりそうだ。
—その78へ続く—
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