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外出抑制への対抗策。影響を受けるイベントや実店舗の取り組み

新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴う、現状の外出を控える要請の影響を受ける様々なサービス・業態において、いくつか、事態に立ち向かおうとする試みが出てきています。以下のような事例があります。
(後ほど、本記事を更新し、具体例を追加していきます。) 

●イベント・興行
 ・デジタルシフト
 → 観客のオンライン化 (いわゆる無観客)
 → 演者のオンライン化 (逆手にとった演者の多拠点からの参加)
 → 演出のデジタル化 (無観客を逆手にとった、360度VRでの視聴の実現。ARエフェクトも)
●ジム等の実店舗
 ・別サービスのテンポラリー提供
 → 店舗をイベントのオンライン配信の会場へと一時的に変更
●飲食店
 ・テイクアウト・デリバリーシフト
 → デリバリー行為に付加価値をつけ差別化をする試みも (受け渡し時の演出等)
 ・別商品提供
 → 消毒液としても使えるアルコールの販売提供に一時的に変更する例も
●物販店舗
 ・ECシフト
 ・別商品提供
 → 一時的にオリジナルマスクの作成・販売も


イベントの興行は無観客でオンライン化を狙っていくという対抗策が主流です。例えば、感染拡大の影響で、開幕戦の開催を中止する発表を行った、F1 は、無観客開催の一つとして、実際のドライバーたちに、esports でのレースで戦ってもらうバーチャルGPを開幕しています。


さらには、オンライン化を逆手に取った、演者を多拠点で結ぶというチャレンジも始まってます。以下はロッテルダムオーケストラによる演者がそれぞれの自宅から演奏して第九を構成していくという素晴らしい試みです。


また、イベントにおける無観客という状況を逆手に取ったVR演出の試みはいくつか行われており、VR のポテンシャルの再発見と認知の拡大につながっています。


飲食店ではデリバリーシフトへの試みが主流ですが、人々が集まり、語り合う場としてオンライン配信を結びつけた試みを行なったスナックも出てきています。


また、UKのジンの蒸留をしている店舗が、対抗策として、同じ材料・設備を使って消毒液の製造・販売をするという試みを行って話題になっています。

余談ですが、各国の酒造メーカーが消毒液製造の対応を行い始めています。


各サービス・業態におけるこれら取り組みは、無償で行われているものも多く、売上をあげているものに関しても、現実的にはこれらシフトも従来の売上減に対して多くをカバーできるわけではなく厳しい状態という話も聞きます。公的資金や私的募金での援助、プロボノやボランティアの方の支援(オンライン配信会場への変更やデリバリーへの参加等)、を行いながら、現状の長期化に少しでも対抗できるレジリエンスを確保していくということなのかと思います。


付記

スポーツ業界は大きな影響を受けています。無観客試合を模索していくところがメインの対抗策となりますが、前述したF1の取り組みのように、esports とのコラボレーションの可能性も切り開いていくことも重要でしょう。 


また、観客がリモートになる場合おいてファンエンゲージメントを高める方法として、ツール・ド・フランスのデータをリアルタイムで提供していく事例は参考になるところが大きいと思います。ツール・ド・フランスの取り組みに関しては以下の記事で紹介しています。


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