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在宅ワークのベテラン

コロナ禍以降、在宅ワークが増えたようです。
ずっと通勤族だった会社員の方がいきなり「自宅で仕事しろ!」って言われても実はかなり大変なはずですよね。

映画やドラマの演出、脚本という職業はフリーランスの人が多いです。
選択的なつもりはないですが、自分もいつのまにかフリーランス20年。
作業場は借りていないので、在宅ワーク約20年。自分はいわば【在宅ワークのベテラン】です。
在宅ワークの難しさ。痛いほどわかります。

自宅って、基本的に安らぐ所ですよね。「心持ち、気合い」で切り替えようっていっても難しい。僕も慣れるまで、自分なりのスイッチの入れ方を会得するまで4〜5年かかったような気がします。今でも仕事内容によってはスタートダッシュは悪いけれど。
(フリーランスだと〆切りさえ守ればいいので勤怠報告や監視もなく、会社員よりさらに難しい気がしますが)。

自分が長年かけて会得した「在宅ワーク集中ライフハック」。
この情報、今の時代に実はかなり有能なのでは?と思ったので、まとめてみました。

●在宅ワーク用に決めた服に着替える。
特に部屋着。これはいけません。いつまでもダラッとしますからせめてズボン&ベルト(スカート?)だけでも着替えると気持ちがガラッとわかります。まるでユニフォームのように、形から。

●ネットを切る。
在宅は周囲の目がないので、思わず無駄なネットサーフィンしちゃいます。WIi-fiを切る。もしLANケーブルなら抜く!もっと徹底するなら捨てる(笑)どうしても集中できなければ、WI-FIルーターの電源そのものを切る!

●スマホを別部屋に置く。
これもかなり効きます。その際、緊急時の為に着信音はオンor PC連動を。仕事中、スマホの覗き見がなくなると集中力が歴然です。それは名著「スマホ脳」(著 アンデシュ・ハンセン)に詳しいです。

●カフェに行く。
ノートパソコンありきですが自宅は誘惑の楽園。ちなみに、ぼくの究極の集中型「外仕事」は公園のベンチや駅のホーム。そして電車の中です。仕事先からの帰り道、たまに駅のホームのベンチで絵コンテを書きますが、100倍くらいのスピードで集中して書けます。「ずっとここにいちゃいけない!」という思春期のような精神状態が焦燥感をつのらせてくれます。

●メガネを変える(かなりオススメ)
もし、普段からメガネユーザーならPC仕事用の、少し度を下げた(ブルーライトカット等)「仕事用メガネ」を作り、かける!メガネを変えると視界が変わる。視界まで変わってるのに仕事しない私ナンナン!てなります。

●スタンディングデスク。
最新のハックがこちら。最高です。集中したい作業、僕の場合、脚本執筆などは電動デスクを高くして「立って仕事します」。「わざわざ立ってんのにネットサーフィンなんてしてんじゃねぇぞ私!」となりますから。必然的に同じ姿勢が取れないので、動くことになり、都合、腰痛予防にも最適。なぜか集中度上がるんです、おそろしく。

●すごく良い椅子を買う
デスクとの矛盾はどこいった!ですが、やはり椅子は大事です。もはや20年近く前ですが、20代中盤、当時、映画&ドラマにもなった「美女缶」の小説版を3〜4ヶ月かけてショボい椅子で執筆した所、腰痛が発生!人生初のギックリ腰になりました。椅子の重要性を痛感し、その原稿料の一部で【良いワークチェアの代名詞】アーロンチェア(20万弱)を購入しました。
いまもバリバリの現役です。この投資はいま思えばかなり安かった!

賢明な読者のみなさんなら、おわかりでしょう。実は投資の金額順に並べてみました。――こうして見ると、どれも少なからず投資が必要です。自分の感覚だと「がんばる」「気持ちで乗り越える」「気合い」ってそう簡単に長続きしません。
やはり、人間、環境が重要です。

もしかしたら、一番の投資は自宅とは別の仕事部屋を「借りる」ということなんでしょうか。とはいえ、それはすぐには無理な方も多いでしょう。
まぁ、お金を生む「仕事」。そのための投資なので、最低限のそれは必然といったところでしょうか。

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