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ChatGPTに続きを書いてもらった短篇

先日、Xのポストで、自分で書いた小説の書き出しの続きをChatGPTに書いてもらったものを、一部お見せしました。以下、その全文と、それについての考察です。

次のプロンプトを与えました。GPT4 o1-previewを使用。

次は小説の書き出しです。

結果を出す男——は、出す前から出ている。朝起きて、部屋をよろよろと歩くときもそうだし、それからションベンをして手を洗って手を拭いたとき、その拭き終わりからしてそうだ。打ち合わせで喫茶店に来た彼が、僕の前に座ろうと体を席に沈めるときに、すでに結果は出ていた。

この続きを、この淡々とした文体を真似ながら、ややカフカ的とも言えるナンセンスな展開で書いてみてください。意味や目的は明確じゃなくていいです。

この続きとして生成された、最初の2段落:

彼はメニューを開く前に、注文はすでに終わっていた。ウェイターが近づく前に、料理は彼の前に並べられている。食べる動作も省略され、皿はいつの間にか空になっていた。

外に出ると、彼の足跡は逆に地面から浮かび上がっていた。歩けば歩くほど、過去の道が前方に延びていく。信号機は彼の存在を認識せず、赤も青も同時に点滅している。

なかなかいい感じです。

では、冒頭の、自分で書いたところから続けて、生成された最後までを提示します。

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日々の経験に反応して書く、というのは僕自身のレッスンなのですが、それが読者の方々にとって「何かを書くこと」の後押しになればと願っています。更新は月3回以上を目標にしています。

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